TAMA先生

TAMA先生のワンポイントレッスン!
2017年3月22日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第4講目を始めます。
<第4講目>『おいしいホウレンソウ』で職場の病気を予防しよう!
今回のテーマは、

『おいしいホウレンソウ』で
 職場の病気を予防しよう!

です。


◎○ ホウレンソウとは? ○◎

「ホウレンソウ」という言葉から皆様は何をイメージされますか?

多くの方は野菜の「ほうれん草」をイメージされると思います。
鉄分やビタミンC、カリウムなど多くの栄養素を含んでいるため、
貧血や風邪、むくみの予防によいとされている緑黄色野菜です。

そして、もう一つは「報・連・相」です。
報告の「報」、連絡の「連」、相談の「相」をとった「報・連・相」。

30年以上前に提唱された言葉のようですが、今ではビジネスの世界にしっかり定着し、
「報・連・相を徹底しましょう」という言葉が多くの企業で飛び交っていることと思います。

ではなぜ「報・連・相」を徹底しなければならないのでしょうか。
それは、「ほうれん草」が人体の様々な病気の予防によいとされているのと同じように、
「報・連・相」が職場の様々な病気の予防によいとされているからです。


◎○ 「報・連・相」の意味 ○◎

まず、「報告」「連絡」「相談」のそれぞれの意味を簡単に見ていきましょう。

「報告」とは、相手が必要としている情報を伝えることです。
自分が言いたいことを伝えるだけでは、有効な「報告」にはなりません。

「連絡」とは、連絡する相手にとって役立つ情報や必要な情報を共有することです。
全く意味のない情報を共有するだけでは、有効な「連絡」になりません。

そして「相談」とは、業務上判断に迷う時、相談する相手にアドバイスを求めることです。
ただ悩みを伝えるだけでは、有効な「相談」になりません。

もし「報・連・相」ができていない職場があるとするならば、
その職場は「自分が言いたいことだけを、ただ相手に伝えるだけの人」ばかりの職場ということになります。

そのような職場では、同じ職場で働く他の仲間のことが信用できなかったり、
事が大きくなるまで問題が放置されたり、問題の解決に膨大な時間がかかったりという事象が頻発します。

職場には重たい雰囲気が生じ、「報・連・相」を徹底するどころか、
よりいっそう「報・連・相」がしにくい雰囲気となり、
個々人が本来のパフォーマンスを発揮しづらくなる職場となるでしょう。

このような状態の職場は、「病気にかかってしまった職場」ということができます。


◎○ 「報・連・相」はタイミングと仕組みが重要 ○◎

それでは「報・連・相」ができている職場は、どのような職場でしょうか。
それは「病気にかかってしまった職場」とは逆の職場です。

同じ職場で働く仲間を信頼して助け合い、問題が大きくなる前に適切な対処ができる。
いわゆる「病気を予防できている健康体の職場」といえるでしょう。

しかし、「報・連・相」は上手に行わないと、十分な効果があらわれません。

タイミングを誤ると、対処に時間がかかったり、相手がしっかり相談に乗れなかったりするなど
「報・連・相」を行うメリットを享受できなくなる場合があります。

また、「誰もが報・連・相しやすい仕組み」も重要です。
どんなに「報・連・相が大事!」と言われても、その仕組みがなければ、
「報・連・相」をしたくてもなかなかできない、ということもあるでしょう。

研修では、「報・連・相」の目的や方法などをお伝えするのに加え、
ケーススタディを通して「報・連・相」の効果的なタイミングや仕組みについても考えていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第4講目を終了いたします。


◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
2017年3月8日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第3講目を始めます。
<第3講目>チームリーダーとしての『2つのシップ』を発揮しよう!
今回のテーマは、

「チームリーダーとしての
『2つのシップ』を発揮しよう!

です。


◎○ そもそも『2つのシップ』とは? ○◎

チームリーダーとしての『2つのシップ』とはなんでしょうか。
1つはすぐに思いつきます。もちろん「リーダーシップ」です。

「リーダーシップ」の定義は本当に様々なものがありますので、一言で言い表すのはたいへん難しいのですが、
ここでは「チームの先頭に立ち、牽引していくこと」と定義しておくことにします。

それでは、もう1つの「シップ」とはなんでしょうか。


◎○ チームリーダーとしての「フォロワーシップ」 ○◎

もう1つのシップとは、「フォロワーシップ」です。
「リーダーシップ」に比べると、あまりなじみのない言葉かもしれません。

「フォロワーシップ」とはその名が表す通り、
メンバーがフォロワーとしてチームリーダーを補佐(フォロー)していくことです。

チームリーダーの指示を待ったり、指示通りのことしかしないのではなく、
自発的に意見を述べたり、時にはチームリーダーの間違いを訂正しながら、
チームやチームリーダーを支えていくことと説明することができます。

そうすると当然、このような疑問が沸くのではないでしょうか。

『「フォロワーシップ」はメンバーには必要かもしれないけど、チームリーダーには必要ないのでは?』

その疑問にお答えしてまいります。


◎○ なぜ「フォロワーシップ」がチームリーダーに必要か ○◎

チームリーダーがリーダシップにばかり頼ってチームマネジメントを行うと、
メンバーの「フォロワーシップ」の醸成を図れなくなってしまいます。

「チームのリーダーがリーダーシップを発揮できている状態」とは、
チームリーダー自らが模範となる行動を示しながら、メンバーに指示・命令を行い、行動を促進している状態です。

もちろん、チームを目標達成に導くためには大切な行為です。

しかし、あまりにリーダシップ一辺倒になってしまうと、メンバーを「チームリーダーに言われないとできない」、
「チームリーダーに言われたことだけしかしない」という、いわゆる”指示待ち人間”にしてしまう恐れがあります。

本来養われるべき自発性や主体性が養われず、”ただ受け身なメンバー”になってしまうということです。


◎○ 「リーダーシップ」だけではみんなが苦しむ? ○◎

また、必ずしもチームリーダー自身が全ての仕事に熟知しているわけではありません。

仕事内容によってはメンバーの方がその仕事に熟知しており、その人をリーダーとして先頭に立たせた方が
成果創出につながるということも、決して少なくはないでしょう。

その場合、チームリーダーは無理やり先頭に立つのではなく、
そのメンバーやチームのフォロワーとなり支えていくのが望ましいといえます。

チームリーダーは「チームを引っ張っていかなければ!」という使命感から、
どのような仕事でも先頭に立って指示・命令をしようとしてしまいがちです。

しかし、本来立つべきでない人が先頭に立ってしまうと結果的にチームやメンバー、
そしてチームリーダー自身が苦しむことになってしまいます。

そのような状況では、チームリーダーがあえてメンバーやチームの下に立つことで、
結果的にメンバーの目標達成行動の促進や、目標達成につながることもあるのです。


◎○ フォロワーシップを体現する ○◎

「フォロワーシップ」と似た考えとして、「サーバント・リーダーシップ」というものがあります。

「サーバント・リーダーシップ」は、従来の「支配型リーダーシップ」と対をなす考え方で、
「メンバーに奉仕して支えるリーダーシップ」と訳すことができます。
「フォロワーシップ」と細部は違っていても、考え方自体はほぼ同じといっていいでしょう。

「フォロワーシップ」にしても「サーバント・リーダーシップ」にしても、
チームリーダーが実際にその行動を実践し、体現することによってはじめて、
メンバーにもその意識が育まれます。

研修では、リーダーシップのあり方や、フォロワーシップの体現の仕方などについて、
ケースステディなども交えながら、ご自身の考えをまとめていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第3講目を終了いたします。


◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
2017年2月22日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第2講目を始めます。
<第2講目>2つの指導方法を駆使してメンバーの成長を促進しよう!
今回のテーマは、

2つの指導方法を駆使して
 メンバーの成長を促進しよう!

です。

◎○ 2つの指導方法:ティーチングとコーチング ○◎

2つの指導方法とは、「ティーチング」と「コーチング」の2つの手法のことです。

部下指導に取り組まれている方には既におなじみの言葉かもしれませんが、
この2つの指導方法の違いを意識して使いわけることができていますでしょうか。

それぞれの指導方法をある基準に従って使いわけることで、
指導の効率が高まり、対象者(メンバー)の成長を促進することができます。

そのある基準とは、「メンバーの仕事の熟知度」です。

それでは、「ティーチング」と「コーチング」それぞれの指導手法と
「メンバーの仕事の熟知度」との関係について確認していきましょう。


◎○ 「ティーチング」は相手”に教える” ○◎

「ティーチング」は、教師(ティーチャー)に由来する指導方法です。

「ティーチング」とは、相手が知らないことや、分からないことについて
その目的や手順、実施上のポイントなどを”教える”ことです。

場面としては、先輩メンバーが後輩メンバーの横について指導する
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)をイメージしてみると分かりやすいでしょう。

そのため、「ティーチング」は、仕事の熟知度が高くない新人メンバーや
経歴の浅いメンバーに対して実施するのに比較的向いているといえます。

逆に、ベテランメンバーに「ティーチング」を使った指導を行ったとしても、
「そんなの知ってるよ」で指導が終わってしまうこともあり得ます。


◎○ 「コーチング」は相手”から引き出す” ○◎

一方、「コーチング」は、馬車(コーチ)に由来する指導方法と言われています。

「コーチング」とは、相手が既に知識・スキルを保有しているが、
それを発揮できていない時に、対話によってそれを引き出す指導方法です。

場面としては、1対1での個人面談をイメージしてみると分かりやすいでしょう。

「コーチング」は既に相手の経験値が高く、仕事に熟知しているため、
「相手は既に自身の中に答えを持っている」という前提のもとで実施する指導方法です。

そのため、仕事に熟知しておらず、答えを持っていない新人メンバーなどに対する
適切な指導方法とはいいがたいでしょう。


◎○ 「メンバーの仕事の熟知度」が高いほど、コーチングを増やす ○◎

ここで一つ注意したいのは、この使い分けはメンバーの「経歴」ではなく、
「仕事の熟知度」を基準にして決めるのが大切だということです。

ベテランメンバーであっても、新しい仕事で経験がないため、熟知していない仕事も多々あります。

逆に、内容によっては、若手社員などの方が熟知しているケースもあるでしょう。

同じ対象者でも、指導する内容によって「ティーチング」と「コーチング」の両方を
使いわけることもあるでしょう。

指導者の方々には、各メンバーの仕事の熟知度を見極めたうえで、
「ティーチング」と「コーチング」の割合を工夫することが望まれています。

研修では、各指導方法の効果的な進め方などについて理解を深めていただくとともに、
ケースワークやロールプレイング演習などで、指導のスキルアップを図っていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第2講目を終了いたします。


◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
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