チームビルディング研修とは?おすすめのプログラムや注意点、委託先の選定方法も解説!

2025年2月17日|カテゴリー「人材育成コラム
チームビルディング研修とは?
チームビルディング研修は、多彩なプログラムを通じてチーム間のコミュニケーションを活発化し、信頼関係構築を促す研修です。チームビルディング研修を実施すると、生産性向上やリーダーシップ育成などの効果を得られます。

しかし、チームビルディング研修の種類や実施方法がわからない方も多いのではないでしょうか。本記事では、「レゴを使ったアクティビティ」のようなチームビルディング研修でよく取り入れられるプログラムを詳しく解説し、実施する際の注意点も紹介します。

チームビルディング研修を外部委託する際のコツについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

チームビルディング研修とは?

チームビルディングとは、チームのパフォーマンスを最大化するために、メンバー同士の関係性を強化することを指します。チームビルディングに取り組むことで、生産性向上や離職率低下などの効果が得られます。チームビルディングは日常業務のなかでも取り組めますが、研修で理解を深めたりより強化したりすることも可能です。

チームビルディング研修では、パフォーマンスの高いチームを形成することを目的として、ワークショップやアクティビティを行います。チームビルディングには下記の種類があり、目的やメンバーの特性に応じて適切なものを選びます。

●ゲーム形式
●アクティビティ形式
●オンライン形式
●座学形式
●合宿形式 など

各形式で実施するプログラムの内容にもさまざまなものがあるため、次章で代表的なものを詳しく解説します。

チームビルディング研修におすすめのプログラム

チームビルディング研修とは?
チームビルディング研修にはさまざまな種類のプログラムがあります。目的やチームの現状、メンバーの特性に応じて、適切なプログラムを選ぶと良いでしょう。社内事情が許せば、1日半程度の合宿形式で集中的に取り組むのもおすすめです。

チームビルディング研修でよく取り入れられている下記4つのプログラムについて、詳しく解説します。

●レゴを使ったアクティビティ
●ヘリウムリング
●月からの脱出
●野外アクティビティ
●バーベキュー

レゴを使ったアクティビティ

レゴブロックを使ったアクティビティは、役割分担や信頼関係の構築、問題解決能力の向上に効果があり、チームビルディング研修でよく活用されています。研修の目的に応じてさまざまな方法があり、チームビルディングやコミュニケーション活性化を目的とする場合は、お題に対して複数人で1つの作品を作り上げるプログラムが一般的です。チームのメンバー間で対話を行い協力し合って作品を完成させた後、他のチームに向けて発表します。

相互理解や他者理解を促しチームワーク強化を目的とする場合も、レゴブロックを使ったアクティビティは有効です。その場合は、1人ずつ別の作品を作り、チーム内で発表し合います。セゾンパーソナルプラスでは長年各種研修にてそのようなアクティビティを取り入れ、チームの現状や課題に合わせたプログラムの提供を行っています。

ヘリウムリング

ヘリウムリングはチームビルディング研修によく取り入れられている、フラフープを用いたアクティビティです。研修参加者は6~10名でチームを作り、1つのフラフープを全員の人差し指の第一関節のみで支えます。誰も手を離したり人差し指の第一関節以外でフラフープを支えたりせず、5分以内に地面に降ろせたら成功です。

一見簡単に見えるヘリウムリングですが、実際に取り組んでみるとなかなかうまくいかず、チーム内に混乱が生じたりリーダー役が自然に表れたりします。ヘリウムリングに取り組んだチームは、研修終了に至るまでに「タックマンモデル」によるチーム形成プロセスと同様の過程を辿ることが知られています。タックマンモデルの解説も併せて行えば、よりチームビルディングについての知見を深められるでしょう。タックマンモデルについては、後ほど詳しく解説します。

月からの脱出

チームで話し合いを行い、ひとつの結論を導き出すゲームを「コンセンサスゲーム」と呼びます。コンセンサスゲームの一種である「月からの脱出」は、合意形成のトレーニングに効果的であるとして、チームビルディング研修に取り入れられています。

「月からの脱出」では、自分たちを宇宙飛行士であると仮定し、不時着した月面から地球への帰還を目指します。宇宙船には「パラシュート」「宇宙食」などのアイテムが残されており、地球への生還のために使えそうなアイテムの優先順位付けをチームで考えます。メンバーの意見に耳を傾け、いかにチーム内の合意形成を行うかが問われるプログラムです。

「月からの脱出」のようなコンセンサスゲームは、オンラインでも実施可能な点がメリットです。リモートワークが進み、チームビルディングに課題を持つ企業も増えているでしょう。オンラインでのチームビルディングの進め方や注意点を下記の記事で解説しています。

野外アクティビティ

チームビルディング研修では、野外アクティビティも積極的に取り入れます。ゲートボールのような簡単なスポーツや、ゴミ拾いゲームのような取り組みを行います。オフィスとは異なる環境でリラックスしながらコミュニケーションを取れるため、メンバーの新たな一面を知れる効果もあるでしょう。

身体を動かす野外アクティビティは、場所の選定や雨天時の対策をよく考える必要があります。自社だけで場所やアクティビティの選定・進行が難しい場合は、各種研修プログラムを提供している企業に外部委託するのもおすすめです。チームビルディング研修を委託する会社の選び方は、後ほど詳しく解説します。

バーベキュー

チームビルディング研修として懇親会を行う際は、バーベキューがおすすめです。バーベキューは調理や火起こしなど、通常の懇親会と比較して準備項目が多い点が特徴です。適切な役割分担やスムーズな共同作業が求められるため、メンバー同士の交流を促進できます。

バーベキューは世代や部署を超えたコミュニケーションを取りやすく、リーダーシップの発揮が求められるシーンも多くあります。リフレッシュの場としても機能しやすく、ストレス解消やモチベーション向上などの効果も期待できるでしょう。

チームビルディング研修の4つの目的

チームビルディング研修とは?
チームビルディング研修を行う下記4つの目的について、詳しく解説します。

1.コミュニケーションの向上
2.メンバー同士の信頼関係構築
3.リーダーシップの育成
4.メンタルヘルス向上

1.コミュニケーションの向上

チームビルディング研修では、メンバー間のコミュニケーションを質・量ともに高めることができます。チームビルディング研修はワークショップやゲーム形式のプログラムが多く、合宿形式での実施も可能です。

普段の業務では接点がない人ともコミュニケーションを取ることができ、メンバーの意外な一面の発見にもつながります。業務を離れたやり取りを通じて、コミュニケーションが活性化し、メンバー同士の誤解やトラブルを避けられるようになるでしょう。

2.メンバー同士の信頼関係構築

チームビルディング研修はメンバー同士の信頼関係構築にも貢献します。普段とは異なる活動を通じてメンバーの個性や背景をより深く理解できるようになるためです。

普段の職場での行動だけでは把握できなかった考え方や意外な一面を知ることで、お互いを尊重しあえるようになるでしょう。信頼関係が構築できれば、よりチームの結束力が高まります。

3.リーダーシップの育成

チームビルディング研修はリーダーシップの育成にも効果的です。リーダーシップは管理職やプロジェクトマネージャーだけが持つべきスキルだと誤解されがちです。しかし、実際には担当業務において個々のメンバーもリーダーシップを発揮しなければなりません。組織が大きくなればなるほど1人のリーダーが把握できる範囲には限界が生じるため、メンバーもリーダーシップを育成する必要があります。

チームビルディング研修では、普段の業務や役職を離れてリーダーシップを発揮する機会を得られます。普段リーダー職に就くことがないメンバーこそ、積極的にリーダーシップ育成に取り組めると良いでしょう。

下記の記事では、チームビルディングにおけるリーダーシップのあり方や求められるスキルについて詳しく解説しています。

4.メンタルヘルス向上

チームビルディング研修は、メンタルヘルス向上の効果があることでも知られています。ここまで解説したように、チームビルディング研修ではコミュニケーションが向上し信頼関係が構築できます。結果、チームの心理的安全性が高まり、メンタルヘルス向上につながります。

また、リーダーシップを身につければ、より主体的に自分の業務に取り組めるようになります。業務への主体性はメンタルヘルス向上に大きく寄与するため、メンタル疾患による休職の防止や離職対策にも有効です。

チームビルディング研修を実施する際の4つの注意点

チームビルディング研修とは?
チームビルディング研修を実施する際には、注意しておきたいポイントもあります。下記4つの注意点を解説します。

1.目的を明確にする
2.参加者に合った研修を選ぶ
3.振り返りの時間を確保する
4.タックマンモデルを理解しておく

①目的を明確にする

チームビルディング研修を実施する際には目的を明確にし、参加者にも周知しましょう。チームビルディング研修は長丁場になるものも多くあります。「忙しいのになぜ研修を受けなければならないのか」「研修よりも業務を優先したい」と参加者が感じてしまうと、研修へのモチベーションが低下し、効果が出づらくなります。

「リモートワークの推進で低下しつつあるコミュニケーションの質を向上させるため」「チームの連携を強化して新規プロジェクトを成功させるため」など、納得感のある目的を提示することで、前向きにチームビルディング研修に取り組めるようになるでしょう。

②参加者に合った研修を選ぶ

チームビルディング研修は、参加者の役職や年齢に合ったプログラムを選ぶとより効果を発揮します。管理職向けならリーダーシップ強化、新入社員向けにはコミュニケーション能力が向上できるプログラムなど、対象者や課題に合った研修を取り入れましょう。

参加者への配慮も大切です。繁忙期を避けて実施する、子育て世代が多いなら日帰りで参加できるものにする、年齢層が高い場合はスポーツ形式は避けるなど、参加者の属性に合わせた配慮をすると良いでしょう。

③振り返りの時間を確保する

チームビルディング研修を実施する際は、研修後に振り返りの時間を設けるようにしましょう。活動内容や得られた知識・経験を振り返ることで、内容の定着を促せます。

チームビルディング研修のよくある失敗として、研修中はコミュニケーションが活発化しても、通常業務に戻ると普段通りのやり取りに戻ってしまうケースが多くあります。研修内容を最大限活かすためにも、参加者同士で意見や気づきを話し合ったり、講師がリードしてうまくいった点や改善点を挙げさせたりすると良いでしょう。

④タックマンモデルを理解しておく

チームビルディング研修の効果を最大化するためには、「タックマンモデル」を理解することも大切です。タックマンモデルとは、心理学者のタックマンが提唱した概念で、チームの成長には下記の5段階のプロセスがあるとしています。

●形成期
●混乱期
●統一期
●機能期
●散会期

チームの成長プロセスを事前に理解しておけば、研修がスムーズに進まない際や、思ったようにチーム内のコミュニケーションが活発化しない際にも、慌てず対処できます。どの段階でつまずいたのか、逆にうまくいった段階はどこかといった振り返りもしやすくなるでしょう。

タックマンモデルの各プロセスの詳細や、段階別の対応方法は下記の記事で詳しく解説しています。

チームビルディング研修を委託する会社の選び方

チームビルディング研修とは?
チームビルディング研修はアクティビティやワークショップを伴うプログラムが多く、ファシリテートの技術も求められるため、自社だけでは開催が難しいと感じる方も多いでしょう。自社開催が困難な場合は、企業向けに各種研修を提供している外部会社に委託するのもおすすめです。

チームビルディング研修を委託する会社の選び方について、下記4つの項目に沿って解説します。

●目的に合ったプログラムを提供している
●豊富な実績がある
●多様なプログラムからカスタマイズできる
●コミュニケーションが取りやすい

目的に合ったプログラムを提供している

チームビルディング研修を委託する際は、自社の目的に合ったプログラムを提供しているかを確認しましょう。また、新入社員から管理職まで、幅広い役職や年齢層に対応できるかも大切です。適切なプログラムを選ぶことによって、研修効果が最大化されます。費用対効果の観点からも、研修内容とのマッチングは大切です。

豊富な実績がある

チームビルディング研修を委託する際には、豊富な研修提供実績がある会社を選びましょう。チームビルディング研修を適切に進行するためには、司会進行や参加者フォローの経験、チームビルディングに対する深い理解が必要です。委託先選定の際には、これまでの研修実施数や実施先、研修後に得られた成果などをホームページや口コミで確認するようにしましょう。

多様なプログラムからカスタマイズできる

チームビルディング研修を委託する際は、カスタマイズ性にも着目しましょう。紋切り型のパッケージプログラムしか選べない場合、自社の事情や参加者の都合に合わせられない可能性があります。内容や日程を柔軟にカスタマイズできると、より研修として取り入れやすくなるでしょう。

コミュニケーションが取りやすい

チームビルディング研修を委託する際は、委託先の担当者とスムーズにコミュニケーションが取れるかも重要です。自社からの問い合わせに迅速かつ丁寧に対応してもらえるか、ニーズを柔軟に汲み取ってもらえるかといったポイントを確認しましょう。担当者とのやり取りが円滑に進めば、自社に合ったプログラムを組むことができ、研修そのものの満足度も向上します。

チームビルディング研修を実施して生産性を高めよう!

チームビルディング研修を実施すると、メンバー間のコミュニケーションが促進され、信頼関係構築や生産性向上といった効果が得られます。研修効果を最大化するためにはメンバーの特性や課題に合ったプログラムを選ぶことが大切です。チームビルディング研修の実施には豊富な経験が求められるため、研修運営のプロフェッショナルに委託するのもおすすめです。

セゾンパーソナルプラスでは、豊富な実績に基づいたチームビルディング研修を提供しています。半日で終了するものから合宿形式のもの、オンラインで受講可能な研修など、多彩なプログラムを用意していますので、チームビルディング研修実施の際にはぜひご用命ください。


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