【2022年度】新入社員研修の目的やカリキュラム、最新の研修内容について解説

2021年9月1日|カテゴリー「人材育成コラム
新入社員研修の目的は、業務に必要なスキルや知識を身につけると同時に、社員としての自覚を持ち企業の目指すビジョンや価値観を共有することです。
具体的にどのような研修を行うのかなどのカリキュラムを紹介します。
また、働く環境は急速に変化をしています。それに伴う研修内容の変化も紹介するので参考にしてください。

新入社員研修
目次
1.新入社員研修は何故大事なのか
2.環境変化に伴う新入社員の意識変化
3.時代によって変化し続ける新入社員研修
4.新入社員育成のための主なテーマ
 ・学生からの社会人への意識転換
 ・ビジネスマナー
 ・ビジネススキル
 ・マインド
5.新入社員研修の効果を高める工夫
 ・ケーススタディ
 ・グループワーク
 ・ロールプレイング
 ・新入社員研修の実施時期や期間
6.まとめ

新入社員研修は何故大事なのか

新入社員研修は社会人としての基本的なスキルや知識を身につけることや、配属される職種に必要な技術などを学んだりするために行います。
それらの研修を行いながら、新入社員が徐々に社会人としての自覚をすることが重要です。
 
また、所属する企業の経営理念や事業内容を理解し、企業が目指すビジョンや価値観を共有して同じ目標に向かって進めるようにすることも目的です。 

新しい時代で育った新入社員の個性や考え方は、変化の激しい時代で企業が成長するために大切です。
新入社員研修では、新入社員の一人一人が企業の一員として団結して業務を進めていけるようにモチベーションを上げつつ、一個人としての目標を持てるようにしていきます。

環境変化に伴う新入社員の意識変化

2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの人の働く環境が変わりました。
環境の変化に伴って人々の意識は変化しています。
2021年度以降の新入社員はコロナ禍で学生時代を過ごしており、リモート環境に慣れている点が今までの新入社員とは違います。
 
●リモートワーク中心でも仕事とプライベートのバランスを取りたい

●オンラインが中心となり、入社後に上司や同僚、仕事、風土などに慣れることができるか不安を抱えている

リモート環境に慣れているため、上記のような問題点も認識しています。
新入社員研修を通して、これらの不安を取り除き仕事へのモチベーションを上げられるようにします。

新入社員研修

時代によって変化し続ける新入社員研修

時代の変化とともに新入社員の考え方は変化しています。
今の新入社員はネット検索ですぐに情報が得られる情報化社会で生きてきており、「すぐに答えがほしい」と考える傾向にあります。
新入社員研修を行う際にも「経験前学習」をしていると認識しておいた方がよいです。

ここで注意したいのが、知識があることと実際にできることは違うということです。
新入社員はネット検索によって知識を得ただけでも「できる」と思い込んでいる場合があります。

とくにビジネスマナーなどインターネット上に多く出回っている情報を研修で実施する場合は、詳しい説明をする前に新入社員に体験させてみてください。
新入社員に「知識があるだけではできない」と体験をもって理解させることで、研修への参加の仕方が変化するでしょう。

今後も変化し続けるとは思いますが、今必要なスキルや知識をつけてもらい、社会人として企業の戦力となってもらえるように新入社員研修を行うことが必要です。
 
同時に前項で挙げたような意識変化に対応する研修をする必要があります。
具体的にカリキュラムにどのように組み込んでいくと良いのか紹介します。

新入社員育成のための主なテーマ

新入社員研修では次のような小さなステップアップを積み重ねながら進めていきます。

1.学生からの社会人への意識転換
2.ビジネスマナー
3.ビジネススキル
4.マインド

テーマの具体例の一部と共に、研修の目的や効果などを紹介します。

1.学生からの社会人への意識転換

入社したばかりの新入社員は学生気分が抜けていない状態と言えます。
新入社員研修の初めに社会人へと意識転換することが大切です。

具体的な内容としては以下のようなことがあげられます。

•社会人としての心構え
•顧客意識
•時間意識
•規範意識
•目的意識
•協働意識

学生のうちは、保護者や学校の先生から与えてもらうことが多かったのですが、社会人になってお客様に与えていく立場になったことを自覚してもらうことが大きな目的です。
自覚を持つことが顧客意識や協働意識に繋がります。

2.ビジネスマナー

社会人になる上で、ビジネスマナーは必要不可欠です。
具体的には以下のようなことをテーマにします。

•身だしなみ
•挨拶
•お辞儀
•立ち居振る舞い
•言葉遣い

ビジネスマナーは一緒に働く人たち同士が気持ちよく働くための気遣いです。
業務を円滑に進めるための大切な要素でもあります。

学生の時は、TPOに合わせたマナーを守れるよう親や先生がサポートしていました。
研修により本人が必要なマナーを考えて行動できるようにすることが目的です。

3.ビジネススキル

ビジネススキルは新入社員にとって、学生生活では経験していないものがほとんどです。
新入社員研修では基礎の基礎からビジネススキルを教える気持ちで臨みます。

内容の一部を紹介します。

•電話応対
•接客応対
•Eメール
•クレーム対応
•ビジネスコミュニケーション(報連相)
•ロジカルシンキング(論理的思考)

新入社員は、立場や年齢の違う人とのコミュニケーションに慣れていません。
ビジネススキルを学ぶことで、円滑なコミュニケーションがとれるようになります。

また、電話や接客対応など実務に直結する内容に触れることで、ますます社会人としての自覚を持つようになるという効果もあります。

4.マインド

働く際に大切なマインドについても新入社員に伝えます。
 
具体的なテーマは以下の通りです。

•コンプライアンス
•ストレスマネジメント
•レジリエンス
 
マインドに関する研修は、社員に長く働いてもらうために重要です。
また、今後、社内でリーダーシップを発揮し業務を進めていってもらうためにも大切な研修といえます。

新入社員研修
前項で新入社員は「経験前学習」してきているということに触れました。
知識を知っていることと実際にできることは違うことに気づき、行動できるように受講者自身が主体的に取り組むが大切です。
そのために研修ではインプットだけではなく、自分事としてアウトプットさせる機会を持つことが学習効果を高めます。

新入社員研修では効果を高めるために、以下のような手法を取り入れます。

ケーススタディ

実際の業務で起こり得る事例について解決策や対応策を考える研修方法です。
研修で学んだ基礎知識やスキルを元に、イレギュラーなケースやトラブルへの対応を考えます。
 
よくあるトラブルには特に効果的です。

グループワーク

研修の参加者をグループに分け、グループ単位で課題に取り組む方法です。
グループワーク研修は以下の2タイプに分けられます。
 
●プレゼン型
●作業型
 
プレゼン型とは「この商品の売り上げを向上させるためにどうしたらよいのか」という課題に対し、グループで議論しさまざまな角度から考えた結論を発表する方法です。
 
作業型は「与えられた材料だけで指定のものを作る」という課題で、グループで1つの答えを探します。
 
どちらの方法でも役割分担やチームワーク、ディスカッションが重要になります。
コミュニケーションの取り方やロジカルシンキングの教育に向いています。

ロールプレイング

複数人で役を演じ、実際の業務でどのように対応すれば良いのかを学びます。
お互いの考え方を学ぶのに最適です。
営業職に配属されるのなら取引先と営業社員を演じ、どのように振る舞うのが最適なのかをロールプレイの経験を元に学べます。
 
ケーススタディと一緒に行われることが多いですが、電話対応や名刺交換などのビジネスマナーや営業スキルの教育に向いています。

新入社員研修の実施時期や期間

新入社員研修の実施時期は入社初日か翌日から始める企業が多いです。
期間については企業の規模や担当職種によりさまざまです。
平均的には1ヶ月前後の研修期間が多いですが、技術職は新入社員研修に併せて専門技術の研修も行うため3ヶ月程度の研修期間をとっている場合もあります。

まとめ

新入社員研修では、社会人としての自覚と研修に裏打ちされた自信を持てるようにすることが目的です。
そのためにスキルやマナーといった知識とともに、自分をマネージメントする能力や相手に伝えるコミュニケーション力などを身につけます。
また、社員個人が社内で目標を持って行動できるようにしていくことも大切です。
 
しかし、従来通りの研修方法では効果が出にくいでしょう。
なぜなら新入社員の意識や考え方は環境とともに変化するためです。
特に、2021年度以降の新入社員はコロナ禍で学生時代を過ごしている上、デジタルネイティブで検索すればすぐに答えが得られる環境を生きてきています。
今の新入社員に響くアプローチ方法で研修を進めていくことが大切です。

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