高齢者への顧客対応では、AHTの短縮のような、定量的な指標に囚われすぎないことも大切です。
AHTとは、問い合わせ一件あたりにかかる対応処理時間の平均値のことを指します。
コールセンターの業務の効率化には、顧客一人当たりの平均処理時間の短縮は必須です。
ただその一方で、高齢者の対応で生産性にこだわりすぎると、顧客の会話への理解が遅れてしまう可能性が高くなります。
高齢の方に顧客対応をする際は、まずは相手の話を丁寧に聞くことからスタートしましょう。
コールセンターに問い合わせをする顧客の多くは、「自分の気持ちを分かってほしい」との思いを少なからず抱いています。
顧客の話を聞く中で相槌や心情を察するような言葉を添え、自分は味方だという安心感を与えるような工夫が必要です。
対話を繰り返す中で顧客がどんな問題を抱えているのかを洗い出し、解決へと導くことができればオペレーター側が会話をコントロールすることもできます。
傾聴の姿勢で顧客の悩みを解決しつつ、顧客満足度の向上を目指しましょう。