「覚醒型セルフ・ブランディング」~マナーを超える基礎表現力~<構図という魅力> Author:熊谷 真美

2021年4月20日|カテゴリー「『ビジネスコミュニケーション』コラム
「覚醒型セルフ・ブランディング」~マナーを超える基礎表現力~<残酷な「美」の語源>
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今回は、「構図」についてです。

身近だと写真や絵やイラスト、建築やデザイン分野の専門用語で、フレームワークとも言われる「外観・枠個」や「要素(個)の配置」のことですね。
構図を考えるためには、全体の大きさ「フレーム(全体像)」を決めなければなりません。
全体を囲む(包む)大きさや形が決まらないと、その中に配置する個の持つ魅力や特性のバランスも美しい配置もデザインすることができません。

この構図という全体像をイメージする習慣は、仕事にもとても重要です。

1)正統派の構図

2)アンバランスな構図

3)予測不能な構図

「覚醒型セルフ・ブランディング」~マナーを超える基礎表現力~<構図という魅力>
私は東京タワーが大好きなのですが、堂々たる姿を目の前にすると、やはり中央に全身を写してあげないと、何となくタワーに失礼な気持ちになりますよね。
青空も足元に集まる建物も、すべてがタワーを引き立てる脇役としてバランスよくキレイに配置。
10人中8人はこのような写真撮影をするのではないでしょうか。
しかし誰が撮ったがわからない。
圧倒的多数に埋もれるパターンかも知れません。

最終的に出来上がる形が定番で可もなく不可もなく。
今までの私たちの仕事はこんな感じ。
誰もがイメージできるスタイルを目指す。
決して悪いと言っているわけではありません。
ただ、もう予測がつくとワクワクしなくなりますね。

「覚醒型セルフ・ブランディング」~マナーを超える基礎表現力~<構図という魅力>
これはアンバランスでかなり寄った構図です。
この構図も珍しいわけではありませんが、正統派と比較すると、東京タワーのパーソナリティーがより強く、身近で頼れる擬人的な要素が濃くなります。
父性というか母性というか守られている共感覚が湧いてきます。
青空のグラデーションの濃淡もそれを引き立てて神々しさが増しますね。

これからの未来に求められる感性は、こっちだなと感じます。
感情が動く。
「自然は人を感動させようなどと少しもしていないのに、人は大自然を見て感動の涙を流す。それが人なんです。」とAIの権威の方がおっしゃっていました。
心が動くかどうか。その点は最終的に人しかできないことですね。

「覚醒型セルフ・ブランディング」~マナーを超える基礎表現力~<構図という魅力>

これ、東京タワーかな?・・・と不安。
たぶんテッペン部分だと思います。・・・っていうことですよね。
これは考えさせる。もはや東京タワーではありません。
でも、こんな私たちが知らないグロテスクなタワーも東京タワーの一面。
好き嫌いは別として、撮り方によって全く違う顔になるという発見をさせるとなおよろしいのではないでしょうか。

ただ、これもやみくもに撮れば良いわけではありません。

夜空で輪郭をぼかして、下からは誰の目にも届かないテッペンが、泣いているような表情。
そこを感じとる、そこからどれだけ豊かなイマジネーションを引き出せるかでより素敵な感性が育ちますね。

人も仕事もそうです。

同じひとりの人間でも、撮り方(見かた)によって様々に色が変わります。
きっと自分でも気づかない別人が潜んでいる。
仕事の全体像も、予測できないワクワクする全体像を予感させたり、その展開も参加したくなるような仕事を生み出せたら素晴らしいですね。

若かりしころの母が、デザインの授業で先生に、「5つの四角☐いBOXを、バランス良く配置しなさい。」と問われたそうで、大勢のお友だちは四隅に4つ、中央に1つを配置したのだと。
でも母は、左下に4つを集め、一つは右上に飛ばしたと。それを褒められてとても嬉しかったそうです。

人と違う感性を、誰かに褒められた嬉しさは一生モノなのだと教わりました。
私も誰かとの違いを見つけられる感性を持ち続けようと思います。

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ゲストプロフィール

熊谷真実講師
熊谷真美(くまがいまみ)
株式会社マリアド 代表取締役

●日本プレゼンテーション協会認定講師
●日本メンター協会公認事業者 MOP ライセンス資格
●資生堂 SABFA メーキャップ特別コース修了

資生堂販売株式会社出身 16年勤務。
百貨店でのマネージャー経験と世界的なアーティスト養成機関であるSABFA特別コースにてトップクラスの美意識を学ぶ。
退職後、俳優や実演販売士のマネジメント会社へ転職しフリーとして活動。
全国SHISEIDOサロンにて50000人の女性へのビジュアルカウンセリング実績。
専門学校にて後進の育成、BNNY銀座・イギリス大使館などでプレスリリースのメイクショーなどを担当。
同社で俳優の演技術をビジネスに応用したプログラム開発をサポートし、一部上場企業を中心に口コミで広がる人気プログラムへ育てコンサルティング部立上げに参画。
15年以上の企業研修経験の中で、企業ブランディング・セールス・インストラクション・プレゼンテーションなどの表現力に特化した研修プログラムの開発と講師経験を経て2016年独立。
株式会社マリアドを設立し、「ブランド・スタイリング・プログラム」「印象革命」「コミュニケーション・フィットネス(R)」「スパイラル・リーダーシップ(商標登録出願中)」「覚醒型セルフ・ブランディング」を展開し、新人~中間管理職・経営層・自立型女性リーダーや起業家 育成に力を注いでいる。


■研修テーマ
新入社員研修後の戦力化ビジネススキル(基礎表現力)/中堅社員のモチベーションアップ研修/教育担当者のインストラクション(教え方)研修/コンペで通る プレゼンテーション研修/女性リーダーブランディング研修


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