日本のメンバーシップ型雇用では、出身大学が、メンバーへの「入会条件」を大きく決めています。
18歳のときの記憶力によって大学が決まり、大学がメンバーシップの入会条件を大きく左右します。
ジョブ型では、1つ1つの職務で自分のキャリアを積み上げていけるので、一生涯挽回(ばんかい)チャンスがあります。18歳の時の出来が悪ければ、30代、40代で挽回(ばんかい)すれば良いのです。
メンバーシップ型の日本では、新卒の一括採用、という形をとっていますが、ジョブ型では、それはありません。
欧米では、会社訪問の「解禁日」はありません。
大学一回生から就職の情報収集を始めることが可能です。
最後の2年で情報を集めるより、4年間で集めるほうが、広く深い情報を集めることができます。
アメリカは、そもそも、単位さえとれば、3年半で卒業しても良いし、仕事をしながら4年3ヶ月で卒業しても、全くOKなのです。卒業がバラバラなので、「解禁日」はありません。
マクロレベルでは、メンバーシップ型は18歳の記憶力で人生が決まるので、受験戦争が激化します。
ジョブ型では、一生が勉強です。アメリカ人が、一旦会社をやめて、大学院に入り直して社会人になってから勉強したりするのも、ジョブ型社会ならではでしょう。