前回は、過去10年の時給調査データやエリア別の時給動向について書きましたが、今回は、その時給動向にも大きな影響を及ぼしている、「人事における2018年問題」について書いています。
今さら言うまでも無いですが、今年改正された2つの法改正について簡単に概略を書いておきます。
⚫ 改正労働契約法
2018年4月から「有期労働契約が5年を超える場合、有期契約労働者による申し出があれば無期契約に転換しなければならない」という内容です。
⚫ 改正派遣法
2018年9月から「派遣可能期間は原則3年以内」というルールが、従来は派遣法で規定された26業務は対象外とされたが、この改正では全業種に適用される。
派遣期間が3年を超える場合、派遣会社は具体的な雇用安定措置を講じる必要がある。
例えば、①:派遣先への直接雇用の依頼や②:派遣元事業主での無期雇用などの措置である。