やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
(山本五十六 連合艦隊司令長官)
この言葉は、OJT研修・人材育成における名言です。
自ら率先垂範して、手本・見本をみせて、説明して、実際若手・新人に体験させて、プロセスや成果をほめるという流れです。
ここには、記載されていませんが、OJTリーダーは準備することが重要です。
やってみせるときに、無駄な流れを入れていないか、説明する時に、業務の目的、全体像、原則などを話すなど、自分自身がその業務に慣れているからと言って、場当たり的にやっていると、若手・新人にも伝わらないことがあります。
準備するときに大事にしてもらいたいことがあります。
それは、目的とゴールです。
目的は「何のためにその業務をするのか?」、5W1HでいうWhy。ゴールは「その業務を何をどこまですれば合格点なのか」、5W1HでいうWhat。
このWhyとWhatと伝えないと、Howという「やり方・方法」だけになってしまうと、仕事を理解したとは言い難い状態になります。
OJT研修でよく見受けられがちなのは、その業務のやり方だけ教えて、その業務の目的やゴールを伝えておらず、結果的に上司・先輩が期待する業務を新人ができていなかったというものです。
OJT研修の準備段階において、その業務のWhy・What・Howを自分なりに整理しておくことをオススメします。
また、「ほめてやらねば」という言葉にあるように、OJTリーダー自身は当たり前でも、若手・新人にとっては初めての経験です。
教わったとおり仕事ができたかどうかの成果だけでなく、成果に至るプロセス(過程)についても、ほめてあげることで成長スピードは高まります。