今から50年以上前、生理学者のハンス・セリエ教授が提唱したものとされている「ストレス」。
現代に生きる私たちにとって、この「ストレス」とはどのようなものでしょうか。
「ストレス」は、一般的には「日々の仕事や生活上で受けるプレッシャー」と
言いかえることができます。
私たち講師は、ストレスについて研修でお伝えする際に、
個人にとって負担となる刺激である「ストレッサ―」が心に負担(プレッシャー)を与え、
そこから「ストレス反応」が引き起こされる、という説明をしています。
ある事柄との関係性や受け取り方によって、「ストレス」を受ける程度は様々です。
ほとんど影響を受けない人もいれば、大きな負担(プレッシャー)を感じて抱え込んでしまう人もいます。
また、負担(プレッシャー)を「負」に感じず、むしろ楽しんでいる人もいます。
トップアスリートの方などは、その代表に当たるのではないでしょうか。
このように、ストレスの感じ方は人によって様々です。
そのため、ストレスの対処法も、自分で自分に合ったものを選び、
実践していくことが基本になります。
これが「心身を悪化させないためのセルフケア」の考え方といえます。
そこで今回は、ストレスの対処法である「ストレスコーピング」を
いくつかご紹介したいと思います。