さて、「ものの見方」とは何でしょうか。
「ものの見方」とは、過去の経験に由来する「先入観」や「思い込み」のことです。
これらの「先入観」や「思い込み」は、繰り返しの作業を数多くこなす際など、
これまでの経験を活かせる場面ではプラスに転じることもありますが、
一方で新しいものの考え方や行動を縛るなど、マイナスに作用することもあります。
例えば、何か新しい仕事を上司から頼まれたとき、
「もし失敗したら怒られそうだからいやだな」
「前も上手くいかなかったから、今回もおそらくだめだろうな」
「自分には荷が重いな」
という「ものの見方」をしてしまうと、そのことに縛られ、仕事に身が入らなかったり、
これまでと同じ仕事のやり方を踏襲するのみで終わってしまったりしがちです。
しかし、そういう時に
「成功させてほめられよう」
「前の失敗経験を活かしてもう一度チャレンジしよう」
「自分の力を見込んで上司が頼んでくれたのだから頑張ろう」
のように「ものの見方」を変えることで、新しい思考や行動の第一歩を踏み出しやすくなります。
このようにネガティブになりがちな「ものの見方」というフレームを変え、
ポジティブなイメージを作る方法のことを「リフレーミング(技法)」といいます。