『管理(マネジメント)とは (4)』 Author:大元 相

2020年3月4日|カテゴリー「『マネジメント』コラム
新型コロナウイルスとの戦い。自己防衛の必要性がますます高まってきました。
手洗いとうがいをさらに励行していきましょう。

マネジメントについての四回目です。
今回はマネジメントにおける部下のモチベーションについてお伝えします。
マズローの欲求5段愛


モチベーション理論は「動機付け理論」と呼ばれています。
動機付け理論はアブラハム・H・マズローの欲求5段階説が有名です。
マズローは人間の欲求を生理的・安全・所属・自尊・自己実現の5段階に分けました。
シンプルに言うと、生活が保障され(生理的)雇用が安定されて(安定)、人間関係がよくなり(所属)、他人から認められて(自尊)、自分の希望をかなえたい(自己実現)というものです。
皆さんの部下はそれぞれどの段階にいるか、そしてそれに組織として、上長としてどのように対応するかがポイントとなります。
ハーツバーグ理論
次にフレデリック・ハーツバーグという人がいます。
彼は動機づけを二つのカテゴリーに分けました。不満足要因と満足要因です。
不満足要因というのは、その要因がなければ不平を言うもの、満足要因は、その要因があれば満足するというものです。
不満足要因には賃金、労働条件、労働環境、福利厚生、コミュニケーションが挙げられます。
満足要因に参画、没入、責任と権限、職務充実拡大、承認が挙げられます。
ここで確認しなければならないのは、不満足要因はなければ不平を言うもので、満足をもたらすものではないということです。
不満足要因を満たしても不平がなくなるだけで、満足をもたらせるものではないのです。
満足要因は、例えば新プロジェクトに参画させる、仕事に没入させる、責任と権限を与える、職務の専門性(充実)と範囲を広げる、そして承認をするということです。

昨今では‘褒める’ことが注視されています。
褒めることは素晴らしいです。褒められると誰もがうれしいです。
これが実践できる方はぜひこれを励行してください。
ですが、私がここで皆さんに勧めたいのは承認するということです。
きっと褒めることよりも容易に承認ができると思います。
承認は「よく頑張っているな」とか「よくできたな」とか・・・。普段の観察からできるものです。
私は会社員時代、決して多いとは言えなかった‘褒められる’ことより、承認されるほうがどこか嬉しかったことを覚えています。
皆さんはいかがでしょうか?
褒めると承認する。どちらも素晴らしいことです。
部下の状況に応じてうまく使い分けていくことが求められます。




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有限会社P.Sコンサルティング
大元 相(おおもと つとむ)

早稲田大学政治経済学部卒。大学卒業後、大手広告代理店入社。
クリエイターとして10年以上にわたり企業の広告等を担当。
2004年(有)P.S.コンサルティング設立し、中小企業診断士取得。
専門は経営戦略、経営改善、売上拡大、マーケティング戦略、広告展開指導、営業強化、など。
現在数多くの企業のコンサルティングと同時に企業研修の講師としても活動。
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