マネジメントについての三回目です。
今回はマネジメントにおけるリーダーシップです。マネジャーのリーダーシップは下記が求められます。
「マネジメントにおけるリーダーシップ」
① 仕事や業績の達成に強い関心を持つと同時に人間関係や部下のモラール(やる気)についても強い関心を持つことが必要
② 自らの集団を指導し、動機づけ、目標に向かわせるマネジメント力(統率力)を持つことが必要
③ 部下一人ひとりの個性やその場の状況に応じて、民主的にもなり、専制的にもなり、
時には放任的になるような使い分けの能力を持つことが必要
④ 部下一人ひとりの仕事が「できる」という実践的能力を引き出し、集団全体が環境変化によって
革新を起こすような能力を持つことが必要
(松田憲二)
「強い関心」は、強い干渉のことではありません。
やたらと部下の行動に対して口を出すものではないのです。
チェックはもちろん必要ですが、のべつまくなしのチェックは、部下のやる気をそぐことになります。
「動機付け」は部下が仕事に対して、やってやろうという自発心です。
それには仕事の意義、自分の価値、組織ビジョンへの自己達成意識他をうまく刺激してあげること、実感させてあげることが求められます。
「部下の状況に応じた対応」は当然に、部下の能力はそれぞれ異なり、成長のスピードや段階も違います。
今日入社してきた部下と10年以上も経験のある部下との対応も違います。
相対の状況によって対応を変えます。
「集団全体の革新」は環境の変化に対応するものです。
外部及び内部の環境が劇的に変化している際に、従来のままのやり方を踏襲しているのでは、組織(集団全体)の存続は危ぶまれ、競争に勝ち残れなくなります。
上記四つの要素をマネジャーは念頭に置きながら組織、部下へのマネジメントを実践することが必要です。