『管理(マネジメント)とは (5)』 Author:大元 相

2020年3月11日|カテゴリー「『マネジメント』コラム
新型コロナウイルスとの戦い。
経済活動にも影響が出てきましたね。株価の下落や円高へのブレ。我々は、落ち着いて行動していきましょう。

マネジメントについての5回目です。今回は組織におけるコミュニケーションについてお伝えします。
コミュニケーション
コミュニケーションについての解説・著書はもう世の中におびただしいくらいに出ていますね。
皆さんの組織内外でのコミュニケーションがうまくいっていることを願っています。
ここで、皆さんにお尋ねしますが‘ではコミュニケーションって何ですか’と聞かれるとどう答えるでしょうか?
たいていの人は‘話すこと’や‘意思疎通’と答えます。正解だと思います。
が、ちょっと考えてみてください。
コミュニケーションが‘話すこと’であれば、アイコンタクトはどうなのでしょう、また文書はどうなのでしょうか?
どちらも‘話すこと’を実践しているわけではありません。
もう一つの意思疎通であると考えてみましょう。意思を疎通する。
意思とは‘考え’のことだと思います。考えを疎通する。素晴らしいことです。
では知識はどうなのか。
知識を疎通するのはコミュニケーションとは言わないのか。何か藪が見えてきました。・・・意地悪が過ぎたかもしれません。

私が習い見聞きしたうえではコミュニケーションとは‘情報の共有’のことです。
情報を共有することがコミュケーションだということです。
そのために話をしたり(発表等)、書いたり(議事録や報告書等)、見つめあったり(アイコンタクト等)するわけです。
では情報とは何か、ということになります。
とある作家が言うには、情報とは「知識に価値が付いたもの」です。
この価値が人によって違うからなかなか情報共有が進みません。
また情報共有する手段の好みが人によって異なります。世代間でも違います。
仕事終了後にお酒の力を借りながら、という人もいれば、就業時間外は全くお断り、という人もいます。
どちらも間違ってはいません。
間違ってはいませんが両者には齟齬が生じていますね。
この齟齬を解決することがマネジメントの役割かもしれません。


ただ、情報は人が出すことが多いので(本や新聞他にも情報は満載です)、人が気分良く情報を出す環境があれば、より多く情報が発信される可能性は高いです。
気分よく情報を人が発信する。
そのために、マネジャーは組織メンバー相互の信頼感を醸成することやメンバーが組織に属する喜び、ワクワク感等をメンバーに提供することが必要だと考えられます。


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有限会社P.Sコンサルティング
大元 相(おおもと つとむ)

早稲田大学政治経済学部卒。大学卒業後、大手広告代理店入社。
クリエイターとして10年以上にわたり企業の広告等を担当。
2004年(有)P.S.コンサルティング設立し、中小企業診断士取得。
専門は経営戦略、経営改善、売上拡大、マーケティング戦略、広告展開指導、営業強化、など。
現在数多くの企業のコンサルティングと同時に企業研修の講師としても活動。
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