『人生の5つの要素とEQの関係』 Author:南 詳憲

2019年9月4日|カテゴリー「『ビジネスコミュニケーション』コラム
『幸せですか?』 
この質問に対しては、世界200近い国で、文化や習慣や環境が違っても、ほとんどの場合、下記の5つのことで判断することが多いみたいです。

① 健康
② 人間関係(6つの人間関係)
③ 経済状況
④ 仕事(家事や育児、学校なども)
⑤ 時間


5つの項目を各10点満点で自己採点して、幸せと感じることができるのは、7点以上です。1つの項目で7点以上はあっても、5つ全て7点満点の人は、世界70億人超える人口のうち、2%ほどのようです。
仮に、4つが10点満点でも、残り1つが1点や2点の場合、一番低いところに意識が向いて、『自分は幸せではない・・・』と感じてしまうようです。
パレート図



EQの高い人の特徴は、『幸せ』を感じる能力が高いことがポイントです。
20対80の法則で有名な『パレートの法則』では、

『生産性の高い人 →  
20%の行動で80%の成果を出す人

生産性の低い人 → 
80%の行動で20%の成果しかでない人

生産性の高い人は、これだけのことで、これだけの報酬が手にできて期待以上で満足できる。
更に、状況を向上させてより高い目標や目的に向かって確実性をベースに行動します。
反対に、生産性の低い人は、これだけしているのに、こんなに少ない報酬で、期待を大きく下回る報酬で、不平や不満が増えます。
いくら努力しても頑張っても報われないと思い込む傾向が強くなり、非常に不健全な行動になってしまいます。
 

この2つの極端な傾向は、時間とともに更に格差が拡大します。
実際に、EQの高い人は、健康への意識や行動も健全で健康な人が多く、ストレス対処力も非常に高い状態です。
不健全なライフスタイルは、ストレス対処力も低下して、少しのストレスも大きな負担や重圧となり、血行が悪化して脳内の細胞同士の結合が劣化して、酸素レベルも低くなります。

EQが高くなると未来型思考となり、将来における夢や希望や目標にフォーカスします。そして、いろんなチャンスをつかもうとすることで、積極的になります。
EQが低くなると、夢や希望が持てなくなりリスクばかりにフォーカスしてしまうので、何事にも消極的になりがちです。

 
EQのいくつかある項目に、『セルフエフィカシー』があります。
『自己効力感』と訳されますが、自分のことが好きになり自信が持てる状況です。
セルフエフィカシーである自己効力感が低下すると、自分のことが好きになれず自信が持てません。
『きっと上手く行く』という思考と、『また失敗したらどうしょう・・・』という思考です。


EQを学ぶことは、自分自身をより理解して、特にまだ自分自身でも気づいていない能力や才能を伸ばすことがポイントになります。
そして、相手のことを理解して、自分と相手の状況を常に良好な状態に維持することがポイントです。
今、世界で起きていることは『価値観の違い』による衝突です。
価値観が違っていても、自分がなぜそう感じるのか、相手がなぜそう感じるのか、そして、自分と相手の価値観が違う場合でも、衝突や対立するのではなく気持ちよく、気分良く、楽しく、面白く、心を込めて、丁寧に取り組むことが理想だと思います。
『ゆっくり』ということは、『遅い』ということではありません。
特に、『時間』にストレスを大きく感じる人が多い中で、『ゆっくり』ということは、『丁寧に』対応することだと思います。
『急がば回れ』恐らく、このことは、とてもEQの高い人が残した言葉ではないかと思ってしまいます。

プロフィール
一般社団法人EQR&D協会 特別認定講師
アクティブブレイン協会 認定講師
一般社団法人CCS 代表理事
株式会社ザイム 代表取締役社長

1963年大阪生まれ。関西大学法学部卒。10年間の会社勤務を経て33歳から個人事業をスタート。35歳で法人化。現在4つの会社を経営。
20歳より200回近く50ヵ国ほどに海外旅行。海外で過ごした時間は7年間。日本国内も多数旅行。健康は20年以上取り組むライフワーク。現在年齢は56歳ですが、体脂肪率は9%
肉体実年齢は20代を維持。特に、記憶力のトレーニングとEQ研修を通じて人生と仕事だけではなく、健康と人間関係、経済面に至るまでEQの必要性の理解を深める活動を全国で展開中。ストレスとストレス対処力も数値化して専門分野の医学博士とコラボしたビジネスモデルも新規事業として取り組んでいる。
トップへ戻る