心理的安全性は、「従業員エンゲージメント」と密接な関係です。
従業員エンゲージメントとは、企業への理解や信頼、従業員が自発的に会社に貢献したいと思う意欲を指します。
この従業員エンゲージメントが高いと、企業成長で1番重要な資源、「人材」を最大限に活かした活動を促進させます。
人材を活かすにはコミュニケーションによるマネジメントが必要不可欠で、その根底にある考え方が「心理的安全性」と言っても過言ではありません。
「心理的安全性」は、Google社が導入して業績を伸ばし話題になりましたが、未だ注目され続けている理由は2つあります。
1つめは、今までの「成功法則」が通用しにくくなったことです。
昔は経験豊富な人材の意見に従っていれば正解だった場面も多かったかもしれません。
しかし現在は、販売や営業であれば、DX化が進むことによりオンラインの商談や決済の場面も増え、セールスポイントが変わってきています。
そうした時にいち早く、現場の意見をボトムアップで取り入れて、時代の変化に対応しなければいけません。
その場合、心理的安全性が低い状態で意見が言いづらく、情報が吸い上げられない体制だと機会損失が出てしまいます。
2つめはテレワークによるコミュニケーションの変化です。
今まで毎日顔を合わせて「なんとか帳尻を合わせて仕事を回していた」チームが、直接コミュニケーションを取ることが難しいテレワークでは、更にチームワークを発揮することが難しくなります。
理由は部署のトップがトップダウンで仕事に干渉しすぎるなど、そもそも「チームワークが希薄だった」パターンが浮き彫りになることです。
どちらの事例も問題解決の鍵はコミュニケーションで、心理的安全性が深く関わっていることが理解できます。