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ロジカルシンキングとは?代表的なフレームワークと鍛える方法を紹介!
2024年7月31日
|カテゴリー「
人材育成コラム
」
ビジネスにおいて、提案や問題解決時など様々なシーンで求められるのが「ロジカルシンキング」です。論理的に物事を捉えて、課題を解決するスキルである一方で、苦手意識や部下や社員が中々身につけられないと悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はロジカルシンキングについて、
鍛える方法とビジネスシーンでの代表的な活用事例をご紹介します。
<目次>
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングで得られるメリット
課題把握力の向上
提案力の向上
コミュニケーション力の向上
ロジカルシンキングの代表的な思考方法
演繹法
帰納法
ロジカルシンキングの代表的なフレームワーク
PDCAサイクル
MECE
ロジックツリー
ピラミッドストラクチャー
SWOT分析
ロジカルシンキングを鍛える方法
グループワーク
ディベート
フェルミ推定
ロジカルシンキング活用事例
業務改善時
商談・交渉時
課題・問題整理時
ロジカルシンキングに役立つツール3選
Lucidchart(ルシッドチャート)
パワーポイント
Xmind(エックスマインド)
フレームワークを使ってロジカルシンキングを身につけよう
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは、問題に対して本質を見抜き、論理的に結論に辿り着くスキルのことをいいます。
主にビジネスシーンにて用いられる用語で、ロジカルに物事を考えられるスキルは事業戦略の立案をはじめビジネスでは必要不可欠な理論です。
ロジカルシンキングで得られるメリット
ロジカルシンキングを行うことで得られるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
具体的には以下の3つが挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
・課題把握力の向上
・提案力の向上
・コミュニケーション力の向上
課題把握力の向上
物事が抱える問題に対して適切な解決策を導くには、まず課題を特定する必要があります。
ロジカルに事象を捉えることで、組織やチームの状況を俯瞰して捉えることもできますし、取り組むべき課題を明確に理解することも可能になります。
提案力の向上
論理的な思考は、プレゼンテーションでのわかりやすい説明につながります。
相手を説得することが求められるプレゼンテーションでは、一貫性があり論理に基づいた提案力が求められます。
ロジカルシンキングを身につけることで、誰にでもわかりやすい説明力と提案力の向上が期待できるのです。
コミュニケーション力の向上
コミュニケーション力もロジカルシンキングに関連のあるスキルです。
コミュニケーションにおいて大切なのは、いかに相手に自分の主張を理解してもらえるかです。話の要点を相手にわかりやすくまとめることで、説得力のある議論や会話が可能になります。
ロジカルシンキングの代表的な思考方法
論理的な思考能力を身につけるには、様々な方法がありますが、ここではロジカルシンキングの基本である
「演繹法」
と
「帰納法」
の2つの推論方法をご紹介します。
演繹法
演繹法とは、「三段論法」と呼ばれるすでに決められている前提やルールを基準に結論を求める方法です。
既存のルールや一般的な前提を基準とするため、比較的取り組みやすいのが演繹法を実施するメリットです。ただし、前提となる基準を誤ってしまうと、当然結論も間違った結果になってしまいますから注意が必要です。
帰納法
帰納法とは、「実例をベースに結論を導き出す」方法のことです。
既存のルールを基準とした演繹法とは反対に、複数の実例をもとに説得力のある結論を推測します。ベースとなる実例が多くあるほど推測がしやすくなる性質があり、身近な例であればアンケート市場調査が該当します。
ロジカルシンキングの代表的なフレームワーク
次に日常業務でも活用できるロジカルシンキングのフレームワークをご紹介します。フレームワークは様々な種類がありますが、ビジネスシーン別に使い分けることができます。今回ご紹介するのは以下の5つです。
・PDCAサイクル
・MECE
・ロジックツリー
・ピラミッドストラクチャー
・SWOT分析
PDCAサイクル
PDCAとは、「PLAN(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「改善(Action)」を略した用語です。
4つのフローをサイクルで回して改善を重ねる手法で、ビジネスシーンで最も利用される代表的なフレームワークの一つといえます。
目的や目標に対して、実行、反省、改善を繰り返すシンプルながら必要に応じてアップデートを行えるため、様々なシーンで利用されています。
MECE
MECEは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」を略した用語で、日本語では「漏れなく、ダブりなし」という意味になります。
フレームワークの特徴としては、言葉通り事象の漏れとダブりを発生させずに整理できることです。そのためMECEは、解決策や情報を見逃すことなく考えるのに有効なフレームワークといえます。
ロジックツリー
ロジックツリーとは、問題を階層に分け洋装分解して解決方法を導く手法です。
階層別に問題を把握していくため、どの部分がボトルネックになっているかを発見しやすく、問題を浮き彫りにしやすいのが特徴となります。どの手段や解決策が最適かといった戦略も立てやすく、効果的に問題を捉えられるフレームワークです。
ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーとは、結論や根拠といった事象をピラミッド型に図式化するフレームワークです。
図式化することで視覚的にわかりやすいといった特徴があり、問題の分析はもちろん、プレゼンテーションをはじめ説明の場にも活用することができます。
SWOT分析
SWOT分析とは、「Strengths Weakness Oppotunities Threats」の略で、状況を外部・内部環境で4つのエリアに分けて目標を達成するための最適な手段を探る方法です。
PDCAサイクルと比べると、前提条件も整理しやすいといった側面もあります。
ロジカルシンキングを鍛える方法
ロジカルシンキングは、個人で鍛えることもできますが、複数人でトレーニングする場を儲けた方が実践的な練習になります。
ここからは企業で推奨されるロジカルシンキングの鍛え方をご紹介します。
グループワーク
チームや階層ごとの社員に対してロジカルシンキングの向上を狙いたい場合は、ロジカル研修をはじめとした研修プログラムの中でグループワークを実施することをおすすめします。
結論や仮説を推論することだけではないのがロジカルシンキングの難しいところです。
分析力や議論する力、人へ伝達する力など様々なスキルが求められます。研修を通して他者とコミュニケーションをとりながら、物事を客観的に捉え伝達する力を養うことが大切です。
ディベート
ディベートもロジカルシンキングを鍛える上で有効な手法です。
一つのテーマに対して賛成と反対に分かれ議論を行うことで、肯定・賛成と2つの立場から客観的に物事を捉えるきっかけになります。
フェルミ推定
フェルミ推定とは、本来であれば時間を要する問題を論理的に捉え推論によって短時間で解くことをいいます。
ポイントは限定された時間の中でいかに問題を細分化し、情報や経験、知識をもとに答えに近い値を推定するかという点です。分析力だけでなく思考の柔軟性が試されるため、ロジカルシンキングを学ぶ場としてもおすすめです。
ロジカルシンキング活用事例
次にロジカルシンキングが活用されている事例をご紹介します。
どんなビジネスシーンでロジカルシンキングが有効なのかを解説していきます。
業務改善時
業務改善時には、現状の情報をもとに物事の本質を見極める力が必要になります。
業務のフローを一つずつ精査し、どこに問題があるのかフローを見直す際に、論理的に物事を整理できるロジカルシンキングは有効な手段です。
既存の業務を可視化するとともに、ロジカルシンキングを併用することで、業務改善でも高いパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
商談・交渉時
相手を説得する必要がある商談や交渉の場では、ロジカルシンキングは必要不可欠なスキルです。
データや論理に裏打ちされた提案は、相手の納得感を増すことにつながり、交渉ごともスムーズに進めることができるでしょう。
課題・問題整理時
現状の課題や問題を整理する際には、データをもとに論理的に仮説と推論を立てることで、今の何がボトルネックになっているのかを整理することができます。
様々な情報を集めて仮説を導く一方で、収集した情報に誤りがないかはしっかりと精査する必要があります。
ロジカルシンキングに役立つツール3選
最後に、ロジカルシンキングをする上で役立つツールを3つご紹介します。
ロジカルシンキングでは、問題や課題、全体像の把握など各要素の因果関係を正しく認識することが重要です。頭の中だけではなく、ツールを使用することで物事の状態を可視化することは、ロジカルシンキングを実践する際に役立ちます。
Lucidchart(ルシッドチャート)
Lucidchartは、マインドマップなどを簡単に作成できるアプリケーションになります。
Googleをはじめマイクロソフトやスラックといった外部のサービスとも連携が可能なので、チームでの情報共有ツールとしても使用可能です。
直感的な操作でロジックツリーも作ることができるのも魅力の一つで、豊富なテンプレートから使いやすいものを選んで活用することができます。
パワーポイント
SmartArt機能が搭載されているパワーポイントは、Lucidchart同様にロジックツリーの作成が可能です。
特にパワーポイントであれば、日常業務から使用しているビジネスパーソンも多いため、操作性にストレスを感じることなく利用することができます。
Xmind(エックスマインド)
Xmindは、マインドマップの作成ツールになります。
テンプレートの数も豊富にあるため、自分の使いやすいものを選んで、状況や情報の整理ツールとして活用することができます。
また、有料版になるとプレゼンテーションモード、ガントチャートといった追加機能も利用可能になります。
ロジカルシンキングだけでなく商談や提案などの様々なビジネスシーンで使いたい方は、ぜひ一度利用してみてください。
フレームワークを使ってロジカルシンキングを身につけよう
今回は、ロジカルシンキングについて、代表的なフレームワークと鍛える方法を解説しました。
ロジカルシンキングは、問題解決や状況整理など、様々なビジネスシーンで役立つスキルである一方で、すぐに身に付くものではありません。本記事でご紹介したフレームワークが、ロジカルシンキングを習得する際の参考になれば幸いです。
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