リーダーとは?リーダーに必要な要素やスキルを詳しく解説

2022年5月10日|カテゴリー「人材育成コラム
リーダーとは
会社に属しているとプロジェクトリーダーとして仕事を任されることがあります。
そんな時にチームや組織をまとめ、進むべき道や戦略を示して導くことが必要になります。
ただ、いきなり任されてもなかなか上手く力を発揮できないことが多いです。
リーダーとしてどうやってチームをまとめていったらいいのかなど、リーダーの役割や必要なスキルについて解説していきます。

<目次>
リーダーとは?
リーダーとしての資質や能力を指す「リーダーシップ」
リーダーシップとマネジメントの違いとは?
良いリーダーとは?
 ・組織内での円滑なコミュニケーションがとれる環境を整備する
 ・メンバーのお手本になるべき行動をする
 ・目標設定をして、組織を正しく導く
リーダーに必要とされるスキルとは?
 ・目標設定能力
 ・統率力
 ・コミュニケーション能力
 ・タスク管理能力
 ・育成力
 ・人事力
 ・組織のモチベーション管理
まとめ

リーダーとは?

リーダーとは、チームや組織の目標を達成するために、部下を引っ張っていく役割を持つ人のことです。
社会でのリーダーでは、プロジェクトリーダーや店長、班長などが主なリーダーとしての職となります。
リーダーの役割として、目標設定、メンバーの意見をまとめる、モチベーション維持、メンバーの最適な人事などをし、統率していくことが挙げられます。

組織においてリーダーが優秀であれば、組織の力は何倍にもなり、何倍にも成果が上がります。
反対に、集団をまとめることが出来ない場合は成果が半減することに繋がり、最悪チーム解体もありえます。
統率するものにより、結果がまったく変わっていくことがあるので、組織においてまず第一にリーダーが優秀であることが重要になります。

リーダーとしての資質や能力を指す「リーダーシップ」

組織をけん引する優秀なリーダーにはあるものが備わっています。
それはリーダーシップです。リーダーシップとは、指導者・統率者としての技量、能力のことです。リーダーシップとは何をすることか、ということが理解できていれば、組織目標を達成しやすいといえます。

リーダーシップとは主に、目標に対してのビジョンを示し、組織チームの意見をまとめて、組織目標を達成するために動機付けていくといったことが挙げられます。

具体的には、組織の目標に対してまずビジョンを示してどこに向かって行くのかを明確にすることです。
さらに、目標達成のためには組織内での情報や意見の一致が必要になるので、様々な意見をリーダーとしてまとめる必要があります。

プロジェクトを進行中、結果が思うように出ないこともあります。その際、メンバーのモチベーションを下げないで、目標達成に向かうことができるようにするということも、リーダーシップが必要になります。

リーダーシップの発揮できるリーダーがいることで、柔軟な意見が出たり、スムーズな業務に繋がります。
チームが、目標に向かって同じ方向を見て進んでいくためには、強制的ではなく、納得させて各自が動きやすくなる環境を整えるということが必要です。

リーダーシップとマネジメントの違いとは?

リーダーシップと並べて比較されやすい言葉として、「マネジメント」が挙げられますが、リーダーシップとマネジメントは少し違います。

リーダーシップは、目標達成に向けてビジョンや方向性を示し、自発的に組織のメンバーを導くことを指します。

対して、マネジメントは、目標達成のための手段を立案、組織を管理、維持、人員の配置、動機付け、評価していくことを言います。
具体的には、目標達成のためのプロセスや、予算・期間などを管理して、人員を適切に配置する人事、成果による正しい評価などを行います。

リーダーシップとマネジメントは、少々方向性が異なります。ですが、リーダーシップとマネジメントには相補的な関係があります。
管理職の場合は、リーダーシップだけではなく、マネジメント能力も要求されます。
目標提示をし、意見をまとめるだけでは足りない状況もあります。

目標までのプロセスを段階ごとに明確にすることや、適材適所な人事などを同時に行うことで組織がより円滑に業務が遂行できます。

良いリーダーとは?

リーダーとは
リーダーは組織を統率していく存在です。リーダーの統率の仕方で組織の成果の上がり方は全く変わってきます。
リーダーの中にも、良いリーダーというものがあります。

組織内での円滑なコミュニケーションがとれる環境を整備する

メンバーとのコミュニケーションをしっかりとり、仕事に関する意見などが言いやすく、情報交換しやすい環境を整えることが良いリーダーにとって必要です。

リーダーとメンバーで円滑にコミュニケーションをとるために、あえて歩くことを遅くする優秀なリーダーがいます。
これは、遅く歩くことでメンバーに話しかけやすい状況を作るためです。
早歩きだと、忙しいと思って話しかけにくい状況になってしまいます。
常にメンバーが相談しやすい環境を小さな動作から作り出すということができると優秀なリーダーと言えるでしょう。

メンバーのお手本になるべき行動をする

仕事を円滑に進めるために、まずはリーダーがお手本となる行動をとる必要があります。
指示だけで何もしないリーダーだと、メンバーから良く思われずに組織の士気が下がります。
リーダーからまず動くことでメンバーの士気を高め、尊敬されるような環境を作ることで、メンバーの仕事に対するモチベーションも維持できるでしょう。

目標設定をして、組織を正しく導く

成果を上げていくためには、リーダーが正しく目標を設定し、それに対してメンバーが達成できるように導いていくことが必要です。
目標設定も、短期、中期、長期と目標を設定し、メンバーのモチベーションが下がらないようにしていくことが必要です。
目標を決めたら、達成していくためにプロセスを考え、行動してもらうようにすることで、メンバーは、いきなり任されて良く分からない状況にはならず、スムーズな業務を遂行することができます。

リーダーに必要とされるスキル

リーダーとは
リーダーが常にメンバーをまとめていくためには、身につけていなければならない能力があります。
リーダーに求められることについて解説していきます。

目標設定能力

組織を率いていくためには組織の方向性、つまり正しい目標設定が必要になります。
正しい目標設定とは、組織の力量、人員などを考慮し、少し努力が必要な設定を短期、中期、長期で設定することです。
長期目標だけでは現実味がなく、メンバーのモチベ―ジョン低下の原因になってしまいます。
短期、中期目標を設定することで、常に目標に対して達成するという感覚を磨かせて、モチベーションを向上させていくことができます。

統率力

組織をまとめていく上で大切な能力として、統率力があります。
統率力とは、メンバーをまとめて、引っ張っていく能力です。
統率のとれていない組織の場合、メンバーの意見がまとまらず、目標が達成できず、やがて組織が崩壊するでしょう。

現在の状況を考え、「的確な判断をする」「決断を早くする」などが統率力にあたります。
メンバーや組織の状況で指示を的確に出し、目標達成に向かっていくということは、統率力が必要になります。
統率力を磨くことで、円滑な仕事とチームワークで成果の出やすい組織作りができるでしょう。

コミュニケーション能力

組織の業務を円滑にするためにはコミュニケーション能力が重要です。
メンバー同士が意見交換しやすい環境や、メンバーが上司に意見を言いやすい環境を整えるということは成果に繋がるからです。
コミュニケーションが不足している場合、情報交換が不足しているため、業務に支障が出やすいです。
リーダーが日頃から、コミュニケーションをメンバーととることで、組織内全体のモチベーション維持に繋がります。

タスク管理能力

リーダーに求められる能力として、タスク管理は重要といえます。
膨大な量の仕事をこなす必要が出た場合、タスク処理が遅いと組織が円滑に動かないことがあります。
ただ、一生懸命にタスクを処理しようとすると時間だけがかかり、効率が悪くなります。

優秀なリーダーがしていることとして、まずはやらないことを決めることです。
膨大な量の仕事で、どれから手を付けて良いかわからない場合は、まずやらないことを決めて、重要度の高い仕事から手をつけていきます。
そうすることで効率的に仕事をし、組織内の仕事の遅延を最小限にすることができます。

育成力

組織を成長させていくために必要なこととして、育成が必要となります。
メンバーを成長させることは成果が上がりやすくなり、組織が成長することに繋がります。
メンバーを成長させるためには、経験を積ませることが必要になります。
慣れていない職務の場合、仕事が遅かったり、失敗することが多いでしょう。
ですが、リーダーがフォローをしながら経験をさせることで、将来的な組織の成果に繋がります。
失敗されると損失だと考えず、成長だと考え、仕事を任せるということをするといいでしょう。

人事力

組織内での仕事を円滑にするために必要なことが人事力です。
メンバーの技量や個性などを把握し、的確な配属をさせることで、メンバーのモチベーション維持や目標達成による成果の向上に繋がります。

反対に、メンバーの不得意なことや、やりたくないことを無理やりさせるとモチベーションが下がり、組織内の雰囲気が悪くなるため、仕事効率が下がってしまいます。
メンバーのプロフィールを調べて、頭にいれておくことで無駄のないメンバーの個性を活かした人事をすることができます。

組織のモチベーション管理

組織のモチベーション管理はとても重要と言えるでしょう。
組織内での仕事に対するモチベーションを維持させるために、目標設定やコミュニケーション、人事、全てが重要になります。
メンバーが不満なく働く環境を整えることは、上司であるリーダーの仕事です。
ですが、モチベ―ションが高ければ成果が上がるというのは一概には言えないので、モチベーションの上下ではなく、維持させることで上下の無い安定した仕事ができます。

まとめ

リーダーとは、組織をまとめ、方向性を示すことで正しく導いていく役割です。
リーダーには様々な役割があり、役割に対して能力が必要になります。
リーダーの資質は先天性と思われがちですが、後天的に身に着けていくことは可能です。
書籍を利用したり、研修を受けることでリーダーシップを身に着けていくことができます。

本記事の内容で、リーダーとしての能力を向上させ、さらなる発展を目指してほしいです。

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