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チームビルディングにおけるリーダーシップのあり方と必要なスキルとは
2022年4月18日
|カテゴリー「
人材育成コラム
」
成果が出せる強い組織を作るためのチームビルディング。
チームビルディングを成功させるには、チームを引っ張るリーダーシップが重要です。
ところで、リーダーシップはリーダーだけに必要なものだと考えてはいないでしょうか?
実はリーダーシップはチームのメンバー全員が意識するべきことなのです。
この記事では、チームビルディングに大切なリーダーシップについて書いています。
チームが機能しないとお悩みのあなたは、ぜひリーダーシップの重要性を理解しチームビルディングに役立ててください。
<目次>
1.チームビルディングにおけるリーダーシップのあり方
2.リーダーシップはリーダーだけが必要なスキルではない
3.リーダーに求められる4つのスキル
・コミュニケーション力
・目標設定能力
・判断力
・課題解決能力
4.タックマンモデルにおけるリーダーシップの位置付け
・形成期
・混乱期
・統一期
・機能期
・散会機
5.まとめ
チームビルディングにおけるリーダーシップのあり方
チームビルディングは、目的や目標を達成できるチーム作りを目的としています。
ただ単に人が集まってチームを組むだけでは、チームとしての目的を共有できておらず、それぞれの役割が明確になっていないため成果を上げることはできません。
そこでお互いに対話し、議論してチームを作っていくのがチームビルディングです。
ここで重要になってくるのがリーダーシップ。
リーダータイプの人がリーダーシップを発揮して、メンバー間の対話をうながし、意見交換が積極的にされる雰囲気や仕組みを作っていくことが、チームビルディング成功の秘訣です。
それぞれのメンバーが機能していれば、リーダー不在でもチームは機能するでしょう。
では、チームビルディングはリーダーが考え方を理解して実行し、チームができあがればそれで良いのでしょうか?
次の章からは、チームビルディングはリーダーだけが理解しても不十分である理由について解説します。
リーダーシップはリーダーだけが必要なスキルではない
リーダーシップは、リーダーだけに求められるスキルと思われがちですが、実はリーダーシップはメンバー全員が発揮しなくてはなりません。
なぜなら、チームリーダーがチーム全体の細かいことまで把握するのは現実的に難しく、各担当者に任せて業務を進めなければチームとして機能しないからです。
これは組織が大きくなればなるほど、リーダーが全てを把握することは難しくなります。
現場の実務や業務に関してのエキスパートは、それぞれのメンバーなのです。
各エキスパートが自分の業務に関してリーダーシップを発揮し、周りと連携しながら課題を解決していくことが求められます。
つまり、成果が出せるチームとして機能するには、メンバー全員がリーダーシップの考え方を理解し、リーダーシップを発揮する必要があるのです。
リーダーに求められる4つのスキル
ここでは、リーダーシップを発揮するために必要な4つのスキルをご紹介します。
●コミュニケーション力
●目標設定能力
●判断力
●課題解決能力
これらをリーダーだけでなく、それぞれのメンバーが身につければ成果が出せる強い組織を作れます。
コミュニケーション力
まずはコミュニケーション力が重要です。
強いチームを作るにはまずはお互いに意見交換し、相手のことを知ったり自分のことを知ってもらう必要があります。
お互いの特徴や性格がわかった後でも、コミュニケーション力が必要な場面はあるでしょう。
・仕事の分担
・情報の共有
・課題の解決
特に課題の解決は、実は課題とはまったく関係ないと思われていた人が解決策を持っていることも少なくありません。
違う視点だからこその解決策を見つけることもよくあるのです。
ですので、コミュニケーション力を発揮して情報を集めたり、多くの人と連携することで、チームとしての力も強くなります。
目標設定能力
目標設定能力も重要なスキルです。
目標はゴールであり、チームを作る目的でもあります。
このゴールが正しく設定されていないと、チームはとんでもない方向に向かってしまい成果が出せなくなってしまうでしょう。
目標設定能力とは文字通り目標を設定する力ですが、これはチームとしての最終目標を設定するだけではありません。
最終目標を達成するために必要な中間目標を設定したり、すぐに達成できるような目の前の目標を設定をすることも必要です。
またチームだけでなく、メンバーごとの目標や自分自身の目標も設定もします。
目標設定はチームが正しい方向に向かうため、細かく設定する必要があるのです。
判断力
リーダーには判断力も必要です。
業務を進めていると選択肢が次々と現れ、スピーディーに判断をしなければなりません。
ここで重要なことは、必ず正解を選ばなければダメだという考えを捨てることです。
もちろん正解を選べれば1番良いですが、いつも間違いなく正解を選べぶことはとても難しいものです。
選択したら取り返しがつかないような致命的な判断ミスだけ気をつけて、結果に対するリカバリー策を考えることも判断力を鍛える1つの方法です。
すべての判断をチームリーダーに任せていたらパンクしてしまうので、それぞれのメンバーが判断力を鍛え、自分の取れる責任範囲で業務を進めていくことが重要です。
課題解決能力
課題解決能力は、ビジネスチームでは最も重要なスキルと言えるでしょう。
なぜなら、仕事は誰かの課題を解決して価値を提供し、対価として報酬をもらうものだからです。
課題解決能力は、そのチームの価値とも言えます。
また、チームの目的を達成するためには、さまざまな課題を解決しなければなりません。
ここでは、それぞれが持っている知識や経験を活かして解決策を考えます。
課題解決能力に必要なのは、斬新な発想や創意工夫だけではありません。
もちろんこれらも大切な要素ですが、まずはやってみる行動力や、うまく行かなくても諦めない気持ちなど、泥臭いスキルの総合力も課題解決能力として求められます。
タックマンモデルにおけるリーダーシップの位置付け
リーダーシップの重要性について解説してきました。
ここからは、タックマンモデルの5段階プロセスごとに、リーダーシップの発揮の仕方について解説します。
形成期
形成期では、積極的にコミュニケーションを取る機会を増やすことが求められます。
まだお互いがわかっていないと、緊張や人見知りで積極的なコミュニケーションが行われないからです。
会話に入れていない人に話題をふるなど、メンバーが発言しやすい雰囲気や環境を作ることが求められます。
ここでチーム内の交流を活発にする人が、チームリーダーとしての地位を確立することが多いです。
混乱期
混乱期ではメンバー同士の意見がぶつかり合います。
ここでリーダーに求められるのは、混乱を回避することではなく混乱をどう活かすかです。
混乱の原因が、チームが目指す目標を理解できていない場合や、そもそも目標設定がおかしい場合も考えられます。
積極的な意見交換をうながしつつ、チームの目的を正しく共有しましょう。
正しく共有できているかを確認するには、対話してズレがないかを確認することが重要です。
それぞれのメンバーがゴールを明確にする「目標設定能力」が必要になります。
統一期
統一期ではそれぞれのメンバーが力を発揮できるように、役割を明確にして連携できるように仕組みを作っていきましょう。
ここで特に求められるスキルは「判断力」と「問題解決能力」です。
チームとして活動していると、さまざまな課題が生まれます。
この課題を解決するのはもちろんのことですが、それだけでは不十分です。
●今後にどうやって活かしていくか
●同じことが起こらないようにするか
●起きた時はどう対処するべきか
このように課題の根本原因を解決したり、起きたときの対処方法をマニュアル化したりする問題解決能力が求められます。
また、単なるイレギュラーで発生する課題もあるでしょう。
そのような「起こる確率が低い課題」を一生懸命仕組み化しても、無駄な労力となってしまうこともあります。
「これは仕組み化するべきか必要ないのか?」こういった判断をし、時間や人などのリソースを有効活用しなければなりません。
機能期
機能期では、リーダーは何もしなくて良いのが理想です。
メンバーが与えられた役割をこなし、課題が発生してもメンバー同士の協力で解決できるようになっている状態を目指しましょう。
とはいえ、必ずズレや軌道修正が必要な場面もあります。
リーダーは見守りつつも、大きな問題になりそうな時は軌道修正をするなど、機能期が長く継続することに力を使いましょう。
散会機
チームビルディングが成功した散会期では、お互いをたたえ、チームに充足感がただよっているはずです。
純粋にコミュニケーションを楽しむのが良いでしょう。
チームリーダーとしては全員に感謝を伝え、またメンバーはチームリーダーに対する感謝の気持ちを伝えると、今後の財産にもなります。
チームは解散しますが、再び同じチームで活動することもあるでしょう。
チームリーダーの役割は、チームビルディングで築いた信頼関係を今後も役立てるため、より信頼関係を強固なものにすることです。
まとめ
チームビルディングにおけるリーダーシップの重要性について解説してきました。
リーダーシップはリーダーだけに求められるものではありません。
各メンバーは、与えられた役割ごとにリーダーシップを発揮することが重要です。
リーダーシップを発揮するために求められるスキルは次のようなものがあります。
●コミュニケーション力
●目標設定能力
●判断力
●課題解決能力
これらを活かすと、成果が出せるチームが作れるでしょう。
それぞれのメンバーが、それぞれの役割でリーダーシップを発揮するためには、チームとしての目的を正しく共有することが重要です。
目的が共有できているかは対話を重ねてズレがないかどうかを確認してください。
各メンバーが目的を理解し、各役割でメンバーシップを発揮すれば、結果の出せる強い組織を作ることができチームビルディングは成功します。
成果の出せるチームビルディングはプロに任せるのも手です。
当社では「チームビルディング研修」を行っています。
ぜひご活用ください。
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