◎○ ホウレンソウとは? ○◎
「ホウレンソウ」という言葉から皆様は何をイメージされますか?
多くの方は野菜の「ほうれん草」をイメージされると思います。
鉄分やビタミンC、カリウムなど多くの栄養素を含んでいるため、
貧血や風邪、むくみの予防によいとされている緑黄色野菜です。
そして、もう一つは「報・連・相」です。
報告の「報」、連絡の「連」、相談の「相」をとった「報・連・相」。
30年以上前に提唱された言葉のようですが、今ではビジネスの世界にしっかり定着し、
「報・連・相を徹底しましょう」という言葉が多くの企業で飛び交っていることと思います。
ではなぜ「報・連・相」を徹底しなければならないのでしょうか。
それは、「ほうれん草」が人体の様々な病気の予防によいとされているのと同じように、
「報・連・相」が職場の様々な病気の予防によいとされているからです。
◎○ 「報・連・相」の意味 ○◎
まず、「報告」「連絡」「相談」のそれぞれの意味を簡単に見ていきましょう。
「報告」とは、相手が必要としている情報を伝えることです。
自分が言いたいことを伝えるだけでは、有効な「報告」にはなりません。
「連絡」とは、連絡する相手にとって役立つ情報や必要な情報を共有することです。
全く意味のない情報を共有するだけでは、有効な「連絡」になりません。
そして「相談」とは、業務上判断に迷う時、相談する相手にアドバイスを求めることです。
ただ悩みを伝えるだけでは、有効な「相談」になりません。
もし「報・連・相」ができていない職場があるとするならば、
その職場は「自分が言いたいことだけを、ただ相手に伝えるだけの人」ばかりの職場ということになります。
そのような職場では、同じ職場で働く他の仲間のことが信用できなかったり、
事が大きくなるまで問題が放置されたり、問題の解決に膨大な時間がかかったりという事象が頻発します。
職場には重たい雰囲気が生じ、「報・連・相」を徹底するどころか、
よりいっそう「報・連・相」がしにくい雰囲気となり、
個々人が本来のパフォーマンスを発揮しづらくなる職場となるでしょう。
このような状態の職場は、「病気にかかってしまった職場」ということができます。
◎○ 「報・連・相」はタイミングと仕組みが重要 ○◎
それでは「報・連・相」ができている職場は、どのような職場でしょうか。
それは「病気にかかってしまった職場」とは逆の職場です。
同じ職場で働く仲間を信頼して助け合い、問題が大きくなる前に適切な対処ができる。
いわゆる「病気を予防できている健康体の職場」といえるでしょう。
しかし、「報・連・相」は上手に行わないと、十分な効果があらわれません。
タイミングを誤ると、対処に時間がかかったり、相手がしっかり相談に乗れなかったりするなど
「報・連・相」を行うメリットを享受できなくなる場合があります。
また、「誰もが報・連・相しやすい仕組み」も重要です。
どんなに「報・連・相が大事!」と言われても、その仕組みがなければ、
「報・連・相」をしたくてもなかなかできない、ということもあるでしょう。
研修では、「報・連・相」の目的や方法などをお伝えするのに加え、
ケーススタディを通して「報・連・相」の効果的なタイミングや仕組みについても考えていただいています。
それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第4講目を終了いたします。
◎○ 次回もお楽しみに! ○◎