『管理(マネジメント)とは (2)』 Author:大元 相

2020年2月19日|カテゴリー「『マネジメント』コラム
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ここ数日は春のような陽気でしたね。
南極では20度を超えたとか。
このまま春というのも良いですが、
寒の戻りがあるそうです。
寒さ対策及び手洗いとうがいを
皆さましっかり励行して行きましょう。

前回はマネジメントに関しての大まかな定義をお伝えしました。
マネジメントは目標の達成ということでしたね。
目標の達成のために経営資源を効果的に活用する事でした。
別の側面として目標達成のフレームワークとしてPDCAサイクルがあります。

P:プラン(計画)、D:ドウ(実践)、C:チェック(確認)、A:アクション(修正)と訳されます。

このフレームワークは絶対的な効果があると考えられますが、殆どのケースで実行されていません。
残念ですね。

企業でのマネジメント研修ではこのPDCAの項目はほぼ外せないのですが、
参加された方の多くは、このフレームワークを知ってはいるのですが、把握できていません。

目標には日単位の計画、週単位の計画、月単位の計画、年単位の計画が多くのジョブに対してあるはずですが、
その目標が設定されていないことが本当に多いです。
あまりに多い業務に忙殺されているのが原因かもしれません。
一つ一つの作業に対する目標の設定が面倒で煩わしいのかもしれません。理由は数多くあるでしょうが・・・。

PDCAは、目標に対しての行動及び結果評価としてのチェック、補修修正としてのアクションがあるべきです。
また目標を設定する際に「残業時間が多くて削減する必要がある」と言う状態であれば、ただ単に多いと言うのではなく、
「残業時間が何時間多くて、何時間削減するのか」という具体的なレベルにしないとどこまでやればいいのか、実践者は分りません。

また「在庫が多い」という状態であれば、在庫を削減する際に
「何個までに少なくしないといけない」とうい具体的な数字にしなければ、どれぐらい実践してよいのか、検討がつかないのです。

このように計画目標がキチンと設定されていないと、PDCAサイクルが途切れてしまうことになります。
マネジメントを実行するには、サイクルが途切れないように、それこそチェックする必要があります。
PDCAサイクルを設定する際には、部下をどのように成長させるか、どのレベルまで成長させるか、
といったマネジャー自身の狙いを設定計画数字に入れ込むとよいです。

計画目標の達成を通して、部下の育成を図り、同時に成長を実現させるのが効果的です。


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有限会社P.Sコンサルティング
大元 相(おおもと つとむ)

早稲田大学政治経済学部卒。大学卒業後、大手広告代理店入社。
クリエイターとして10年以上にわたり企業の広告等を担当。
2004年(有)P.S.コンサルティング設立し、中小企業診断士取得。
専門は経営戦略、経営改善、売上拡大、マーケティング戦略、広告展開指導、営業強化、など。
現在数多くの企業のコンサルティングと同時に企業研修の講師としても活動。
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