◎○ 覚えづらくて使いにくい?「SMARTの法則」 ○◎
目標設定を行う際に活用できる手法として有名なのが「SMART(スマート)の法則」です。
「SMARTの法則」は、以下の言葉(英単語)の頭文字をとってその名前がついています。
・Specific(具体的か)
・Measurable(計測できるか)
・Achievable(達成可能か)
・Result-based(成果に基づいているか)
・Time-oriented(期限が定まっているか)
ただし、これはあくまで一例です。
「A」を"Agreed upon"(同意があるか)、「R」を"Realistic"(現実的か)、
「T」を"Time Sensitive"(時期が決まっているか)にしているなど、
概ね似たような意味ではあるものの、様々な定義がされている「SMARTの法則」が存在します。
いずれにしろ、あまりなじみのない英単語の頭文字を使うため、
すぐに思い出して活用するのは難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、「SMARTの法則」を活用した目標設定のポイントを
できるだけわかりやすい形でご紹介したいと思います。
◎○ 1.どのくらい達成する? ○◎
「Specific(具体的か)」と「Measurable(計測できるか)」は、
「(その目標は)どのくらい?」という言葉に集約されます。
「目標を具体的にする」ということは、「目標を具体的な数値にする」ということです。
目標を具体的な数値にすることで、目標の測定方法も定まってきます。
もし測定方法が定まらないようなら、本当に目標が「どのくらい?」と数えることができるものなのか
確認してみることが大切です。
ほとんどの場合、「どのくらい?」と数えることができるものは、計測方法がイメージできるものであるはずです。
◎○ 2.どのように達成する? ○◎
「Achievable(達成可能か)」を考える上では、「その目標はどのように達成するか」をイメージすることが大切です。
ある目標を立てたうえで、達成するまでの道筋について想像してみることで、
その目標が達成可能なものなのかどうかが明確になります。
逆に、どのように達成すればよいかイメージがわかない目標は、達成可能かどうかを判別することができません。
◎○ 3.達成したらどうなる? ○◎
「Result-based(成果に基づいているか)」は直訳だと非常に分かりづらい概念です。
そのため、様々な意訳がされていますが、ここでは「その目標を達成することでどうなるのか」と定義します。
目標を達成することで、その目標を立てた背景となっている「目的」が達成されるべきであるはずです。
目標達成後の姿が、本来の「目的」とリンクしているかをイメージしておくことが望ましいでしょう。
◎○ 4.いつまでに達成する? ○◎
「Time-oriented(期限が定まっているか)」はそのまま「いつまでに達成するか」でよいでしょう。
試験勉強では、決まった試験日から逆算していつまでに何をするかを決定していきます。
また、1年などロングスパンである場合は、「月」「週」「日」・・・と細かく目標を設定します。
◎○ SMARTの法則のスマートな活用法 ○◎
SMARTの法則の正しい定義を知ることは、それほど重要ではありません。
上記にあげた「どのくらい?」「どのように?」「どうなる?」「いつまでに?」のように
簡単な言葉に置きかえて理解を深めながら、現状に合った目標を設定し、行動に移していくことこそが、
SMARTの法則のスマートな活用法といえるでしょう。
研修では、目標設定をするうえでの様々なポイントについてお伝えしたうえで、
実際に手を動かしていただきながら、目標やその達成のための計画を考えていただいています。
それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第7講目を終了いたします。
◎○ 次回もお楽しみに! ○◎