すなわち、
知識 仕事を進めるために必要な、知っておくべきこと。業務知識、一般常識
技術 トレーニングを経て身につくもの。トークスキル、タッチタイピング
意識 どんな意味を見出して、仕事をしているのか?態度、姿勢、志
という定義です。
ここで、寿司屋さんの話をします。
寿司職人に必要な知識とはなんでしょうか?
魚の種類、魚の旬、包丁の種類、コメの炊き方、etc.
といったところでしょうか。
では、知識だけがちゃんとあれば、寿司は握れるでしょうか。
無理ですよね。
寿司を握るには、握るための練習をしなければいけません。
職人さんは最初、おからとコンニャクで握るこつをつかむまで、何度でも何度でも握る練習を繰り返すそうです。
そう、技術というのは、練習、トレーニングを繰り返さなければ身につくものではありません。
そして、寿司職人の意識は何でしょうか。
「手に職があれば、くいっぱぐれがない」という人もいるでしょう。
でも、「自分の寿司を食べてもらうことで、幸せな感覚を味わってほしい」という職人さんもいそうですよね。
あるいは「寿司はもともと高級食ではない、もっとリーズナブルに食べて欲しい」という職人さんもいそうですよね。
コールセンターで当てはめてみましょう。
知識は、業務知識や業界知識です。
技術は、トークスキル、説明力や質問力、心情察知力などです。
意識は、マインド、取り組み姿勢と定義できるでしょう。
新人研修にて、知識の研修やマインド研修というのは、様々実施されています。
しかし、技術面のトレーニングを行っている企業は、コールセンターのモニタリング評価をしていると、まだまだ少ないなと感じております。
仕事に対しての意欲はある、しかし、お客様の話が聞き取れていない、もしくは、言われたことを理解していない。
そんなコミュニケータさんは、結構多い。
対して、行う指導はというと「お客様の話をもっとよく聞いて」だったりします。
違う、と叫んでしまいそうになります。
その人は、お客様の話を真剣に聞いているのですが、「もっとよく聞く」技術が習熟されていないのです。
それを、デビューしたからと、フィードバックのアドバイスだけでスキルアップをさせようとしても、難しい。
技術面は、一度の研修で身につくものではなく、練習が必要なのですね。