OJTの目的は直接実務を指導して「間違いなくできるようにする」ことです。
一連の作業でポイントを絞り、進捗や疑問点を確認し、都度修正や解説を交えて最短で成果が出る方法を指導します。
そして、一度伝えたことをミスなく100%でやりきれる人材は稀です。
作業中にミスしそうになったり誤りがあれば、それを見つけてその場で指導することで成功体験は蓄積され、最短で成果につながります。
それに対して「任せる」とは、一連の作業の説明後のプロセス管理をせず、ただ作業の結果だけを確認するので、研修者が間違った認識をしていても正すことができず、成果につながりにくい作業を淡々と覚える可能性があります。
こうして比較すると、一見手間に見えるプロセス管理もする「教育」と個人の裁量に任せて確認が不十分な「任せる」という方法では、成長の過程において、どれだけ成果に違いが出るかがお分かりいただけるでしょう。
この「任せる」と「教育」の違いが、「必要とされているかどうか」や「このまま仕事をしていて成長できるかどうか」など、研修者のモチベーションに直結しています。
達成感や満足度が低いと最終的には「退職」という結果にもつながるので注意が必要です。