職務拡大とは<労1>|人材育成用語集

アメリカの経営学者アージリスが提唱した、従業員の能力や意欲を高めるための手法。

現在の仕事と同じレベルの別の仕事を行わせることで、マンネリ感を無くしたり、複数の仕事のスキルを高めようとする。

「職務の水平的拡大」と言われ、「職務充実(職務の垂直的拡大)」と対になる考え方。

Select!労務管理『1分間』<労1>

労務管理『1分間』用語集5(職務拡大・職務充実)
「職務拡大(job enlargement)」は、従業員に今行っている業務と同レベルの業務を与え、業務の幅を拡げてもらうことです。
仕事に複雑さや変化などの要素を加えることにより、業務能力や意欲向上を促していきます。

対して、「職務充実(job enrichment)」は、単純労働のような簡単な仕事だけではなく、その仕事の計画立案や進捗確認などを任せるようないわゆる管理者権限を与えることで、能力開花はもとより、責任感や意欲の向上を促すためのものです。

「職務拡大-水平的拡大-アージリス」
「職務充実-垂直的拡大-ハーズバーグ」

資格試験的には上記のようにまとめられてしまいますが、いずれも従業員の意欲や能力の向上を促し、結果として生産性向上につなげていくための考え方であることを忘れてはいけません。

労務管理『1分間』用語集
トップへ戻る