【上級管理職向け】次世代経営者候補育成研修(3回)

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社会情勢が変わる中で、急速な変化に対応していく必要があります。その中でも社員の能力開発が不可欠であり、生涯教育の重要部分と位置付けられます。この研修では、戦略立案や新規アイデア立案、実行力を身に付けた将来の役員、社長候補を輩出することを目標とします。
部長・選抜課長
(1)自社の戦略課題と目標を理解し、その実現に向け強い意志を持った戦略実践リーダーを育成する
(2)戦略実践プロジェクト推進手法を理解したうえで、組織の壁を越えた顧客価値創出活動に転換する
(3)自己と組織が新しいことにチャレンジし、共に成長できる戦略実践リーダーを育成する
(4)組織全体の戦略課題を現場に落とし込み、計画的に推進する実践的マネジメント能力を身に付ける
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1回目

■ オリエンテーション
・研修の目的と進め方/講師紹介/受講者間自己紹介

■ 自社のミッション理解
・自社のミッションの再確認と今後の方向性【ディスカッション】
・自社のミッションと自部門のミッションの関わり理解【ディスカッション】

■ これからの幹部が身につけておきたい基礎知識
・戦略の理解と経営戦略の目的
・BtoBビジネスの基本知識(BtoCとの違い)【ディスカッション】
・法人顧客の目的とニーズ

■ 戦略のためのフレームワーク:「自社を知る」
「過去から現在」の業界を整理する:3C&6C
・【ワーク】自社の3Cを洗い出し、整理する
・【ワーク】お客様の業界の3Cを洗い出し、整理する
 ※複数業界はあるため、グループごとに分けて整理する
・【発表】【他グループを聞いて自グループブラッシュアップ】 

外部環境を知る:PEST分析
・【ワーク】自社を取り巻く外部環境を洗い出し、整理
 ※昨今の情勢をテーマとして考える
・【ワーク】数年前のPESTと現在のPESTから分かること
・【発表】【他グループを聞いて自グループブラッシュアップ】 

内部環境を知る:SWOT分析
・【ワーク・発表】機会と脅威 
・【ワーク・発表】自社の強みと弱み
 ⇒自社のコアコンピタンス(他社との差別化ポイント)は?
・【ワーク】SWOTをクロス分析し、戦略を考えてみる
・【発表】【他グループを聞いて自グループブラッシュアップ】 


2回目

■ 2日目のオリエンテーション
・論理的思考、ロジックについて練習

■ 戦略のためのフレームワーク:「基本戦略」
BSC(バランス・スコアカード)
※初級者でもBSCだと解決案を出しやすい
1日目の内容を踏まえて、
・【ワーク・発表】財務の視点、顧客の視点で整理する
・【ワーク・発表】業務プロセスの視点、学習と成長の視点で整理する

整理した内容を踏まえて
・【ワーク】「戦略マップ」を作成する
・【ワーク】「戦略マップ」をもとに、改善したい/実践したい戦略ポイントの課題を抽出
・【ワーク】課題の解決策を考える

■ 戦略のためのフレームワーク:「戦略実行」
・プロジェクトマネジメントの基礎の基礎
・絶対に実施ができる計画の立て方
・PDCAサイクル
・【ワーク】解決策に対して、実行計画を策定する 

■ 1日目、2日目のまとめ発表
・各グループで考えた1日目、2日目まとめのプレゼンテーション

■ まとめ

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3回目

■ オリエンテーション
・研修の目的と進め方/講師紹介/受講者間自己紹介

■ アカウンティングの基礎【講義・ケース演習】
・財務諸表の構造と見方、留意すべき点
・BS/PL/CF
・経営分析の方法
・ケース分析

■ 財務分析【講義・ケース演習】
・収益性、安全性、成長性、生産性
・損益分岐点分析の考え方
・事業構造分析・理解
・投資案件の採算性分析
・上記からの意思決定プロセスについて
・事業計画を活用した実習

■ 管理会計、原価計算【講義】
・アカウンティングと原価計算との関係
・価格と利益を両立できるコストのつくりこみ
・原価企画の考え方
・目標を実現するための目標コストの算定
・機能ごとの目標コストの分解
・価値工学(VE)の考え方
・目標コストと成り行きコスト
・事業計画と計数計画
・事業計画を活用した実習
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■ バランスト・スコアカード
 事業の環境変化がめまぐるしい今日において、経営の理念や方針、さらには経営のビジョンと戦略を明確にし、それを確実に実現していくことは、企業とって重要なことです。
 差別化された戦略、それを実現するための具体的施策が一貫して計画され、それを組織と個人が共有し、日々実行管理されることによって、はじめて戦略は実現されます。
 バランスト・スコアカード(以下BSCという)は、この一連の活動を支援する経営管理の考え方と仕組みです。

■ BSCの特徴である4つの視点
 BSCの基本的フレームワークは、ビジョンと戦略および4つの視点の因果関係にあります。ビジョンと戦略を4つの視点にブレークダウンし、4つの視点別に戦略目標と具体的施策を設定することで、戦略の実現を目指します。
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■BSCの経営管理プロセスのサイクル
 右図は、キャプラン教授とノートン氏によるBSCを利用した経営管理プロセスのサイクルです。この4段階のサイクルの最初の3つは計画段階にあり、それらは①ビジョンと戦略を明確にし、理解できる言葉にする②コミュニケーションを行い、リンクさせる③計画を立案し、目標値を設定することです。そして最後の段階は、実行管理と修正の段階であり④戦略的なフィードバックを行い、学習するとなっています。
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■ 戦略マップ作成の目的
 戦略マップは、PDCAサイクルの計画段階で、戦略の具現化と共有に活用され、実施・評価段階では、戦略の実行管理に活用されます。
 計画段階では、①戦略の戦略目標(課題)化、②戦略目標間の因果関係の明確化、③成果指標化が行われます。以下は、戦略マップ作成の手順です。

■ 戦略マップ作成の手順
①戦略の戦略目標(課題)化:戦略マップは、ビジョンと戦略を1枚の図に描き、4つの視点別の取り組み可能な複数の課題(戦略目標)として展開します。
その中心が、重要成功要因です。戦略目標は、小さなビジョンであり「すること」よりも、「目指すべき方向」を示します。各戦略目標は、基本的には言葉で定性的に表現しますが、必要に応じて指標を含めます。
②戦略目標間の因果関係の明確化:4つの視点別に複数の戦略目標が決まると、次は戦略目標間の因果関係を明らかにします。戦略マップ上では、戦略目標間を線で結び、これを表現できます。この因果関係は、ビジョン実現のためのロジックであり、ビジョン実現を事前および事後に検証するためにも使われます。
③戦略目標への成果指標設定:戦略目標の達成を測定できるような指標を設定します。これを成果指標と呼びます。

■ 戦略コミュニケーション
 経営トップが作成した戦略を、現場に浸透させることは計画段階ですら難しく、実行段階ではさらに難しい。戦略マップ作成に現場の従業員が参画してもらうことで、戦略の共有を実現できます。
 戦略マップは、その目的から、最終的には戦略が分かりやすく表現されたものになっていることが求められます。
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知識学習で学んだことをプロジェクトの企画・実践を通して活用・実践し、組織のおける個々の立場で
①組織的戦略実践を自らマネジメントできるリーダーを育成し、②組織的に継続する仕組みを構築する


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