今から40年ほど前、心理学者のクランス氏らが名づけたとされる「インポスター・シンドローム」は、自身が偽物(ペテン師)でないことを証明するかのごとく、熱心に働く人が陥りやすい心理的ジレンマとも呼ばれています。
「インポスター・シンドローム」に陥ると、ミスや他人からの否定的意見を恐れ、孤独感を感じ、新しい経験をしようという意識を制限するとされています。
「女性の昇進意欲を減退させる要因」などの文脈で取り上げられることが多いですが、男性が陥るケースも決して少なくはありません。
「インポスター・シンドローム」の克服法としては、同じような体験をした人との経験共有や話し合いを行うことにより、不安や孤独感を取り除いていくことなどがあげられています。