「スカンクワークス」は第二次世界大戦中の1940年代前半、軍用機製作会社ロッキード社の特命チームのエピソードが由来とされています。
アメリカ陸軍からジェット戦闘機の早急な開発を迫られた特命チームは、本社工場がフル稼働していたため、屋外にテントを張って設計開発を行っていましたが、テント内には近くのプラスチック工場から出る異臭が流れ込んでいました。
ある日、チームのメンバーが外部からの電話に出た際、当時流行していた漫画のキャラクターに引っ掛けて「はい、こちらスコンクワークスです」と対応し、それがチームの愛称として定着していったのが始まりとされています。
この特命チーム「スコンクワークス」は、わずか150日足らずで戦闘機を設計するという驚くべき偉業を成し遂げました。
その後、商標権等の問題があり、「スカンクワークス」に名称が変更されています。
今では、必ずしもメインストリームにいたり、表立って行動したりするわけではないけれども、迅速な意思決定や技術革新を起こすために結成された特命チームやインフォーマル(非公式)組織などのことを、
「スカンクワークス」と呼ぶようになっています。