選抜研修とは|人材育成用語集
選抜研修とは、企業側が一定の基準のもとで従業員を選別し、研修にあたらせる制度を言います。研修の対象者を絞っての実施となるため、育成コストの削減やスピード感のある人材育成、効率的に優秀な人材を育成できるなどが結果として見込めます。
行う際の手順
企業が選抜研修を自社に取り入れる際の手順について解説します。
1.参加者の到達目標を定める
研修を通してどのような人材を育成したいのか、どのレベルまで引き上げる必要があるのかを検討しましょう。どのようなスキルが必要になるかも併せて検討すると良いでしょう。
2.参加者の現状を把握する
参加者が今どの階層に属しているのか、すでに身につけているスキルや抱えている課題などを洗い出しましょう。本人へのヒアリングだけでなく、直属の上司や同僚などからより正確な情報を得るようにすると良いでしょう。
3.目標と現実のギャップを埋めていく
目標と現状の確認が出来たら、研修によってそのギャップを埋めていきます。ギャップには様々なケースがあるのでそれぞれのケースに応じた適切な研修内容で課題を解決できるように実行することが重要です。
効果的に行うためのポイント
企業が選抜研修を導入した際に重要となる3つのポイントを紹介します。
・選抜対象の条件の明確化
条件が明確でなければ、選ばれなかった社員のモチベーションが落ちてしまうこともあるため、事前に基準を明確に伝えておくことが大切です。条件は業務成果や能力だけでなく、潜在能力や将来性も考慮すると良いでしょう。
・選抜の意図と目的を事前に伝えておく
参加者には選ばれた理由や掲げている目標や期待、求める成長などを事前に伝えることが重要です。事前に知っておくことで参加者は自分の立場や役割を理解し、積極的に研修に取り組むことが出来ます。
・アウトプットの場を設ける
知識やスキルを学ぶだけでなく、自分の考えや提案を発信し、フィードバックを受けることで学びを深めることができます。また、アウトプットは実際の業務内でも行えるように調整すると良いでしょう。