フラット型組織とは|人材育成用語集

フラット型組織とは、管理職と呼ばれるマネジメント層を排除、簡素化することで組織階層が少なくなった組織のことをさします。幾重にも重なる管理職を持った組織と比較して管理職の役職構造が平面的であることから、フラット型組織と呼ばれます。
トップに集中しがちな意志決定の権限を分散させ、意思決定を迅速化できることが特徴です。

得られるメリット

導入することで得られるメリットを紹介します。

・従業員が責任感を持ちやすい
従業員に権限を委譲させる度合いが強いので、権限に応じた責任も重くなります。また、意思決定に複数の階層を経る必要がないため意思決定がスムーズになり、業務を効率化できます。

・コミュニケーションが活発化する
従業員とトップマネジメントの距離が近くなるので、企業内のコミュニケーションが活発になりやすいです。

・人件費が削減される
中間管理職が必要でなくなるため、それに応じた人件費を削減することが可能になります。また、仕事量が十分でない中間管理職の人件費削減にもつながるでしょう。

生じる問題点

導入した際に生じる課題や問題点を紹介します。この点を理解しつつ導入を検討しましょう。

・組織を俯瞰できる人材の育成が難しい
専門的な能力やノウハウのある従業員がそれぞれ自由に仕事を進めていくスタイルなので、従業員一人一人が自分の仕事にだけ集中する形になります。そのため、組織全体を俯瞰して倒立できる人材の育成が困難になりがちです。

・規模が大きくなると組織内の統制がとりづらい
マネジメント層がいないため、すべての意思決定を組織のトップがしなければならなくなり、経営の規模が大きくなるほど経営者の負担が増加します。また、従業員には報連相のあいてとなる上司が存在しないため、報告等が曖昧になりやすいという傾向もあります。

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