「ホーソン研究」とは、1930年ごろ、生産性と作業環境の関係を調査するために、アメリカのホーソン工場で行われた研究のことです。
中心人物はハーバード大学のメイヨー教授とレスリスバーガー教授です。
彼らを中心とした研究グループは、ホーソン工場で「照明実験」「リレー組立実験」「面談調査」「交換機(バンク)配線実験」など、さまざまな実験を行います。
すると、生産性や人間の仕事の士気である「モラール」を向上させるものは、作業環境や就業条件といったいわゆるフォーマルなものではなく、職場に自然発生的に形成された人間関係(インフォーマル組織)における行動規範であることが分かりました。
この成果の発表は、マネジメントにおけるテイラーの科学的管理法の研究から、今でも続く人間関係論の研究へ移行する契機になったとされています。