マグレガーは、管理者の「人間観」がマネジメントのあり方に大きな影響を及ぼすと考え、マズローの「欲求段階説」を下地としながら、『X理論・Y理論』を発案しました。
X理論のマネジメントは「アメとムチ」。本質的に怠惰で働き人を働かすためには、報酬と懲罰を与えよというマネジメントの考え方です。
Y理論のマネジメントは「目標や責任の提示」。
本質的に人は自ら進んで仕事をするものだから、魅力のある報酬や責任を与えることで人を動かすべきだという考え方です。
マグレガーは当初、現代の人を動かすためにはY理論に立脚するべきだという立場でした。
しかし、Y理論だけでは立ち行かない場合があるという指摘を受け、理論の修正に取り組んでいたさなか、この世を去りました。
しかし、この『X理論・Y理論』は、現代のマネジメント理論の構築に多大な影響を今もなお与え続けています。