第255回【 「十二国記」シリーズ】BY「姉さん」

2018年8月31日|カテゴリー「JBMスタッフブログ(社員ブログ)
『十二国記』シリーズ、この本は中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説。
『封神演義』を思い浮かばせる。
オススメというよりは、印象深い作品。
麒麟
十二の国が存在し、麒麟(きりん)が天の意思をうけて王を選び、王は不老となり統治をおこなう国王政国家。
政治には天が定めた絶対ルールがあり、王がそれを破り道を誤ると麒麟は病み、そのまま改めなければ麒麟は死に王も死ぬ。
王が道を誤ることを「失道」という。

そんな中で、十二の国でおこる様々な話が記されている。


例えば、数百年にわたり繁栄を続ける国の王と会った若い麒麟は、自分の存在に悩んでいた。
王の教えにより「役目」と「仕事」の違いを知り、麒麟としての「役目」について理解し「役目を果たすこととは?」を考えるようになった。

ある国の王は、高い理想をもち傲慢にならず周囲を気遣かうことができる人物だった。
ところが次第に麒麟が病みはじめ、周囲は「失道」と気づくが王の何が誤っているのかがわからない。
王の理想は国として成立しようもない夢であり、周囲もその高い理想に心酔し誰も王を正そうとしなかった。
「理想と現実の違い」、「理想を実現できる立場にある者の行動」が国を終わらせる。

また、120年の安定した治世を持ちながら少しずつ傾き始める国がある。
その国は、かつての王が罪人に対して、死刑制度ではなく無期懲役に処することが定めた。
そこに、多くの人を殺めた殺人鬼をどう裁くのかという問題が生じる。
現王は最高裁の裁判長にまるなげし、民衆は殺刑はしかたないことと声が高まる。
死刑の問題は、非常にセンシティブなこと。
ライトノベルズで、死刑をテーマにした内容はちょっと驚く。


十二国記は、少女小説レーベルから出たライトノベルズではあるが、それぞれの話のテーマが結構深い。
そのため、若い層より大人の層に読まれているらしい。
読んだのは10年以上前だったが、今でも印象深い小説の1つである。

ただ残念なことに、いまだ完結せず、続編もなかなかでない・・・
続編や完結編が出るまでに時間があきすぎ、最後が残念な作品にはならないで欲しいと願うばかりだ。
十二国記