副業として人材を外に出すにしても、自社に受け入れるにしても、「人手が足りないから」ではなく、新しいスキルや考えを身に付けてほしい、自社にはないスキルが欲しいといった、会社の発展に結びつけた考え方が大切になってきます。
またそうなると、副業をする人たちは「自社以外でも通用するスキル」を持っていることが前提になってくるでしょう。
松丘が同じく代表を務めるエム・アイ・アソシエイツでは、長年企業に対してシニアを対象としたキャリア研修を提供しています。
その中に「今後のキャリアの選択肢を考える」という内容がありますが、長い間1つの会社や、限られた部署の中で過ごしてきたシニアの中には、いざ「考える」といっても選択肢が思う様に浮かばない事が多くみられます。
前回のHRMonday「役職定年」の中でも話がでましたが、役職を降りても働き続ける、60歳以上のシニアがこれからますます企業に増えてくるでしょう。 もちろん、同じ会社で貢献し続けるキャリアはあってもよいのですが、人数が増えることにより、全員がそういった道を選ぶことは難しくなってきます。
そのためにも、自社以外でも通用するスキルを身に付け、何かしらのキャリアとしての選択肢を本人が持っていることは重要です。
また、そういった「自社以外で通用するスキル」は、一朝一夕で身に付くものではありません。
副業・兼業という形にこだわらずとも、若いうちから本業以外でも、生きていける何らかの道を模索し続けることが、ビジネスパーソン全員に必要不可欠な時代になってきているといえるでしょう。
今後はますますオンラインでのビジネスも進み、柔軟な働き方が受け入れられるようになっていきます。
週末だけ、週に2回だけ、地方での仕事、海外の仕事といった、様々な選択肢が増える中、企業も個人も、一歩踏み出して「やってみる」、「このチャンスに乗る」。そういった行動ができることが何より大切なのではないでしょうか。