TAMA先生

TAMA先生のワンポイントレッスン!
2017年4月19日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第7講目を始めます。
<第7講目>『スマートに』法則をおさえて目標を設定しよう!
今回のテーマは、

『スマートに』法則をおさえて
 目標を設定しよう!

です。


◎○ 覚えづらくて使いにくい?「SMARTの法則」 ○◎

目標設定を行う際に活用できる手法として有名なのが「SMART(スマート)の法則」です。

「SMARTの法則」は、以下の言葉(英単語)の頭文字をとってその名前がついています。

・Specific(具体的か) 
・Measurable(計測できるか)
・Achievable(達成可能か)
・Result-based(成果に基づいているか)
・Time-oriented(期限が定まっているか)

ただし、これはあくまで一例です。

「A」を"Agreed upon"(同意があるか)、「R」を"Realistic"(現実的か)、
「T」を"Time Sensitive"(時期が決まっているか)にしているなど、
概ね似たような意味ではあるものの、様々な定義がされている「SMARTの法則」が存在します。

いずれにしろ、あまりなじみのない英単語の頭文字を使うため、
すぐに思い出して活用するのは難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「SMARTの法則」を活用した目標設定のポイントを
できるだけわかりやすい形でご紹介したいと思います。


◎○ 1.どのくらい達成する? ○◎

「Specific(具体的か)」と「Measurable(計測できるか)」は、
「(その目標は)どのくらい?」という言葉に集約されます。

「目標を具体的にする」ということは、「目標を具体的な数値にする」ということです。
目標を具体的な数値にすることで、目標の測定方法も定まってきます。
もし測定方法が定まらないようなら、本当に目標が「どのくらい?」と数えることができるものなのか
確認してみることが大切です。
ほとんどの場合、「どのくらい?」と数えることができるものは、計測方法がイメージできるものであるはずです。


◎○ 2.どのように達成する? ○◎ 

「Achievable(達成可能か)」を考える上では、「その目標はどのように達成するか」をイメージすることが大切です。
ある目標を立てたうえで、達成するまでの道筋について想像してみることで、
その目標が達成可能なものなのかどうかが明確になります。
逆に、どのように達成すればよいかイメージがわかない目標は、達成可能かどうかを判別することができません。


◎○ 3.達成したらどうなる? ○◎

「Result-based(成果に基づいているか)」は直訳だと非常に分かりづらい概念です。
そのため、様々な意訳がされていますが、ここでは「その目標を達成することでどうなるのか」と定義します。
目標を達成することで、その目標を立てた背景となっている「目的」が達成されるべきであるはずです。
目標達成後の姿が、本来の「目的」とリンクしているかをイメージしておくことが望ましいでしょう。


◎○ 4.いつまでに達成する? ○◎

「Time-oriented(期限が定まっているか)」はそのまま「いつまでに達成するか」でよいでしょう。
試験勉強では、決まった試験日から逆算していつまでに何をするかを決定していきます。
また、1年などロングスパンである場合は、「月」「週」「日」・・・と細かく目標を設定します。


◎○ SMARTの法則のスマートな活用法 ○◎

SMARTの法則の正しい定義を知ることは、それほど重要ではありません。
上記にあげた「どのくらい?」「どのように?」「どうなる?」「いつまでに?」のように
簡単な言葉に置きかえて理解を深めながら、現状に合った目標を設定し、行動に移していくことこそが、
SMARTの法則のスマートな活用法といえるでしょう。

研修では、目標設定をするうえでの様々なポイントについてお伝えしたうえで、
実際に手を動かしていただきながら、目標やその達成のための計画を考えていただいています。

それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第7講目を終了いたします。

◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
2017年4月11日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第6講目を始めます。
<第6講目>『3つのP』の相乗効果でプレゼンの質を高めよう!
今回のテーマは、

『3つのP』の相乗効果で
 プレゼンの質を高めよう!!

です。


◎○ プレゼンとは ○◎

「プレゼン(プレゼンテーション)」という言葉から皆様はどのようなことを思い浮かべますでしょうか。

大勢の観衆を前にした新商品発表会の場や、商品・サービスのコンペの場、社内や学生のときの発表会の場など
人によってイメージはバラバラかもしれません。

その中でも「何らかの目的を持って自分以外の人に対して、
様々な方法を用いて自分が伝えるべきことを伝えること」は共通している行動であるということができます。

そういう意味では、営業活動における商談や結婚式でのスピーチなども広義の「プレゼン」に当たるといえるでしょう。

それではプレゼンテーションの「P」とはなんでしょうか。

ある人は「Plot(構想)」、またある人は「People(聴衆)」、さらにある人は「Place(場所)」などを
プレゼンテーションの「P」としています。
それくらいプレゼンテーションの「P」は諸説様々です。

今回はその中でも、最もポピュラーなものと思われる『3つのP』について紹介いたします。


◎○ プレゼンの『3つのP』 ○◎

プレゼンの『3つのP』とは、

・1.「プログラム(Program)」
・2.「プレゼンテーションスキル(Presentation skills)」
・3.「パーソナリティ(Personality)」

この3つのことをいいます。順番に見ていきましょう。


◎○ 1.「プログラム(Program)」 ○◎

「プログラム」 とは「伝える内容」のことです。

プレゼンのそもそもの目的や聴き手の興味、持ち時間を踏まえ、
どのような構成にすれば伝えるべきことが聴き手に伝わるかを考えながら、プレゼンのストーリーを立てていきます。
また、「何を伝えるべきなのか」「聴き手にその後どのようにしてもらたいか」などを明確にしておくことも
「プログラム」の中の重要事項と言えるでしょう。


◎○ 2.「プレゼンテーションスキル(Presentation skills)」 ○◎

「プレゼンテーションスキル」とは、伝える技術のことです。

「結論を先に話して詳細は後にする」などの話法を駆使することや、
ボディランゲージを活用しながら視覚に訴えていくことなどが「プレゼンテーションスキル」に当たります。
話すだけでなく、資料や映像などを準備し、プレゼン中に上手に使っていく技術も
「プレゼンテーションスキル」の一つといえるでしょう。


◎○ 3.「パーソナリティ(Personality)」 ○◎

「パーソナリティ」とは、プレゼンを行う人の人柄のことです。

その人に備わっている性質や品格のことを示します。
見た目の良さや立ち居振る舞いはもちろん、聴き手への語りかけ方や質問に対する答え方など
聴き手の感情に訴える要素が、この「パーソナリティ」にあたるでしょう。


◎○ どのPが最も大切か? ○◎

この3つの「P」の中で、どれが最も大切といえるでしょうか。

他の2つの「P」がよくても、「プログラム」が良くなければ、プレゼンの目的を達成することは難しいでしょう。
また、「プレゼンテーションスキル」が良くなければ、伝えるべきことがしっかりと伝わらないでしょう。
また、「パーソナリティ」が良くなければ、話に耳を傾けてもらえないでしょう。

すなわち、どの「どのPが最も重要か」ということはなく、3つのPをバランスよく高めていくことが
大事であるといえます。

そして、この「3つのP」を高め、継続させていくためにはトレーニング実践あるのみです。

研修では、「3つのP」の詳細をお伝えした後、トレーニングの場として実際にプレゼンを行ったり、
VTRで振り返りチェックをしたりするなどしながら、受講された皆様のプレゼンの質を高めていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第6講目を終了いたします。

◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
2017年3月29日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第5講目を始めます。
<第5講目>『もったいないコスト』を控えて新戦略を構築しよう!
今回のテーマは、

『もったいないコスト』を控えて
 新戦略を構築しよう!

です。


◎○ 色々な「コスト」 ○◎

「コスト」は、一般的に費用を表す言葉です。

売上などの収益からコストを引いたものが会社の利益になりますので、
経営努力としてコストをできるだけ削減しようとするのは当然のことです。

例えば、室内のエアコンや電気をこまめに消したり、
商材の仕入れ先を変更したり、残業を減らすことで人件費(残業代)の削減を図るなど、
日夜、コストの適正化に取り組まれていることと思います。

しかし、今回は、そのような利益を減らす「費用」としてのコストというよりも、
損失を増やしかねない「もったいないコスト」について紹介いたします。


◎○ 「もったいないコスト」とは ○◎

「もったいないコスト」のことを、一般的に「サンク・コスト」といいます。

「サンク・コスト」は日本語で「埋没費用」と訳されます。
経済学では、投資したお金のうち、どのようにしても取り返せないもののことを
「サンク・コスト」と呼んでいます。

そして、そのまま続けたとしても損失にしかならないのが解っているのにもかかわらず、
今まで投資した金銭や時間、努力などが無駄になり”もったいない”ので、
やめたくてもやめられない状態に陥ることを「サンク・コスト効果」と呼びます。

有名なエピソードに、超音速旅客機コンコルドの話があります。

今から50年以上前、世界初の超音速旅客機として話題を呼んだコンコルドですが、
その開発費や維持費などの問題から次第に人気が落ち、
このまま開発を続けても利益回収が望めない状況に陥りました。

このまま開発を続けるよりも、開発を中止して賠償金を払った方がよいという結果が出ていましたが、
「開発を中止したら今までかけた労力や費用が全て無駄になり”もったいない”」という心理から、
開発がそのまま続行され、その結果、さらなる膨大な赤字を計上してしまったという話です。

そのため「サンク・コスト効果」のことを別名「コンコルド効果」とも呼びます。


◎○ 「サンク・コスト」の呪縛から逃れる ○◎

戦略や計画を立てる際にも、同じようなことがないでしょうか。

「今までやってきたことが無駄になってしまいもったいない・・・」
「辞めた方がいいと思うけど、それを言うと責任問題に発展しかねない・・・」
という心理から、ついこれまでの慣習に沿った戦略や計画を立てがちです。

それはある意味、自然なことだとも思います。

しかし、いつまでも「サンク・コスト」の呪縛にとらわれていては、
自由な発想の展開や、時代に即した新しい戦略の構築に結びつけることができません。

「誰かがやめると言わないかな・・・」と思いながら流れに任せてしまうのではなく、
データや理論をしっかり用意したうえで、無駄な「サンク・コスト」の削減に取りくみたいものです。

研修では、費用をあらわすものの他、人間の心理状態にかかる「コスト」にも着目していただきながら、
財務・管理会計や経営戦略について考えていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第5講目を終了いたします。


◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
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