TAMA先生

TAMA先生のワンポイントレッスン!
2017年7月11日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第13講目を始めます。
<第13講目>『あいさつの4ヶ条』で、相手の心に迫ろう!
今回のテーマは、

『あいさつの4ヶ条』で、相手の心に迫ろう!

です。


「あいさつ」とは?

そもそも、「あいさつ」とは何でしょうか。

あいさつを漢字で書くと「挨拶」です。

「挨(あい)」という漢字には「後から押す」「近づく」という意味を、「拶(さつ)」という感じには「迫る」という意味を持ちます。

もともとは禅宗の修行法の一つといわれる禅問答から来た言葉とされていますが、私たちは「挨」を「自分の心を積極的に開いて近づく」という意味として、「拶」を「心を開いた状態で、人の心に迫る」という意味としてお伝えしています。
 
人間関係の第一歩はあいさつからと言われており、私たちはごく普通のこととして日々、あいさつを行っていますが、あらためて「あいさつ」について考えることは、あまりありません。

そこで今回は、ビジネスにおいて、周囲の人の心に迫るための、『あいさつの4ヶ条』をご紹介したいと思います。

あいさつの4ヶ条

『あいさつの4ヶ条』は、頭文字が「あ」「い」「さ」「つ」で始まります。

「明るく温かいあいさつが大事」というのは、ごく当たり前のことだと思います。
明るく、温かいあいさつは、周りの人に安心感や信頼感を与えます。
そのことが、協調性の向上や人間関係の構築にもつながり、物事がスムーズに進みます。

あいさつの「あ」は、あいさつをする上での大前提、大原則と言っても過言ではないでしょう。

思いがけないつながりから、ビジネスが発展することは少なくありません。
訪問や電話だけではなく、例えば会社の同じビルの中にいる他企業の方や業者の方、お昼ご飯を買いに行くお店の方などから、ビジネスのつながりが生まれることもあります。

わたしたちはつい、知っている人だけにあいさつをしがちですが、上記にあげた思いがけないつながりを持つためにも、いつでも、誰にでも、積極的にあいさつをしておきたいものです。

あいさつは人より先に行うことが大切とされています。
先にあいさつをするということは、相手よりも早く好意を示すことです。

先に好意を示された人には、その人に好意を示そうとする意識が働きます。
この機能はよく「返報性の原理(好意の返報性)」として説明されます。
先にあいさつをすることが、相手の好意を引き出すことにつながるのです。

あいさつの「つ」には二つの意味があります。
一つは、「挨拶という行為を続ける」ということです。
いつもしてくれていた「あいさつ」が無くなってしまうと、
相手との間に溝ができてしまいます。
また、あいさつをやめてしまうと、「今さら・・・」という意識が働き、
あいさつを復活させづらくなってしまいます。
そのため、あいさつは一度きりではなく、続けることが大切です。

もう一つは、「あいさつに次の言葉を加える」です。
「次の言葉」とは、相手との会話を続けるための言葉です。
「おはよう、今日は暑いね~」
「こんにちは。あ、今日のネクタイ素敵ですね!」
のように、あいさつの後にプラスαの言葉を続けることで、相手とのコミュニケーションがより活発になります。

以上が、あいさつの4ヶ条(「あ」「い」「さ」「つ」)です。

「あいさつ」にもトレーニングが必要

誰でもできる「あいさつ」でも、日頃から実践していないと、そのスキルが錆びついてしまうものです。
また、あまり普段から「あいさつ」をしていないと、改めて「あいさつ」をすることが億劫なものになりがちです。

そのため、まずはご家族やご近所の方、一緒に働く会社の方などへの「あいさつ」を通じて、スキルの錆びつきや億劫さを少しずつ取り除いていくことが望ましいでしょう。

研修では、主に新人研修などで、「あいさつ」の重要性や4ヶ条の具体的な実践ポイントをお伝えし、「あいさつ」のスキルトレーニングを行っていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第13講目を終了いたします。


◎○ 次回もお楽しみに! ○◎

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2017年6月21日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第12講目を始めます。


<第12講目>『ディベート』で、さまざまなスキルの強化を図ろう!
今回のテーマは、


『ディベート』で、さまざまな
 スキルの強化を図ろう!


です。


◎○ 「ディベート」とは? ○◎

みなさまは、「ディベート」という言葉を聴いて、どのような様子を思い浮かべますか?

ワイドショーで芸能人の方々が社会問題をテーマに議論を戦わせる様子や、
日本の党首討論やアメリカの大統領選でのテレビ討論会、学生時代の弁論大会、
裁判で検事と弁護士がお互いの主張をしている様子などが思い浮かんだ方が多いのではないでしょうか。

「ディベート」は、「ディスカッション」や「議論」という言葉と混同して使われがちですが、
一般的には「討論」と訳され、「ディスカッション(議論)」とは区別されます。
(「ディベート(debate)」を最初に「討論」と訳したのは、慶應義塾の創設者である福沢諭吉と言われています。)

共通のテーマについて話し合うという意味では、「ディベート」も「ディスカッション」も同じです。
しかし、「ディスカッション」は「意見交換により、参加者の合意のもとに最適解を生み出す」ものであるのに対し、
「ディベート」は、「意見を主張し合い、それを聴いていた第三者がどちらが優れていたかジャッジを下す」もので、
両者はその性質を異にするものといえます。

前出の例では、裁判官がお互いの主張を聴いてジャッジを下す「裁判」が最も「ディベート」に近いといえます。
また、国民がその様子を見て投票先を決めるという意味では
「党首討論やテレビ討論会」も「ディベート」に当たるといえるでしょう。

いずれにしろ、「ディベート」についてのイメージはお持ちであるものの、
普段の生活やお仕事で「ディベート」を行う場面はそう多くないのではないでしょうか。

そこで今回は、あえて「ディベート」を実施することで得ることができるメリットについて
ご紹介したいと思います。


◎○ 「ディベート」の進め方 ○◎

まず、「ディベート」の進め方についてみていきましょう。

「ディベート」は厳密なルールを決めて実施されるものや、1対1で実施するものもありますが、
ここでは研修などで用いている、比較的簡易なグループディベートワークについて説明いたします。

「ディベート」は以下のように定義することができます。

「設定されたテーマの是非について、自分の意志に関わらず肯定側・否定側に分かれ、 討論を行うこと」

ルールに基づいて「肯定側」「否定側」が討論を行い、「オーディエンス」がその様子を見て
どちらが優れていたかをジャッジします。

はじめに参加者を最低3つ以上のグループに分けます。
例えば12名の参加者がいる場合は、それぞれ4名ずつのグループを作ります。

「ディベート」では、以下のようなテーマが設定されます。

・日本の首都は東京ではなく京都にすべきだ
・若者と高齢者なら、高齢者に多くサービスすべきだ
・職場の忘年会の出席は任意ではなく義務とすべきだ

ここでグループを「肯定側」「否定側」「オーディエンス」にわけます。

「肯定側」「否定側」はその主張の根拠の洗い出しや主張の組み立てなどの準備を行い、時間が来たら討論を開始します。

「肯定側」「否定側」双方を公平な立場にし、かつメンバー全員が発言できるよう、持ち時間や発言回数を公平に割り振ります。
時間が20分であれば、「肯定側」「否定側」それぞれ持ち時間10分、発言回数は4回ずつ、
メンバーが4人なら1回あたり2.5分/名の持ち時間のイメージです。

終了後に「オーディエンス」がどちらの主張が優れていたかをジャッジします。

役割を変えて時間の許す限り繰り返します。

以上が、研修で行うグループディベートワークの流れです。


◎○ 「ディベート」のメリットとは ○◎ 

「ディベート」を行うことのメリットは以下の通りです。

・準備をする過程で、思考力や分析力の向上を図ることができる
・意見の発表の場があることで、発信力の向上を図ることができる
・他の参加者や講師からのフィードバックにより、自分たちの考えたものを客観的に見直しを図り、
 より深い考えを持つことができるようになる
・論理的な議論のトレーニングになる
・対立する意見の立場に立つ意義がわかる
・チームワークが育まれる

研修で行う「ディベート」の最終的な目的は、勝敗や優劣をつけることではありません。
「ディベート」の事前準備から終了後の振り返りまでの過程を通じて、
参加者のみなさまのスキルアップにつなげていくことです。

研修では、論理的思考のトレーニングの一環として「ディベート」を取り入れることで、
参加者のみなさまの様々なスキルの強化につなげていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第12講目を終了いたします。


◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
2017年6月6日|カテゴリー「TAMA先生
みなさん、こんにちは。
「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第11講目を始めます。


<第11講目>『フレーム』を少し変えて、新しい第一歩を踏み出そう!
今回のテーマは、


『フレーム』を少し変えて、
 新しい第一歩を踏み出そう!


です。


◎○ 『フレーム』とは ○◎

「フレーム」は一般的に「眼鏡の枠」や「額縁」などのことをさします。

みなさまは、大切な写真や絵画、あるいはいただいた賞状などをお部屋に飾ろうとするときには額縁を用意し、
その中に写真などを入れて飾っていらっしゃると思います。
それは、(表現は悪いですが)額縁に捉えられ、縛られているような状態ともいえます。

一方で、私たちもまた、あるフレームに捉えられ、縛られているといわれています。
それが「ものの見方」というフレームです。

今回は、「ものの見方」というフレームの正体とそのフレームを部分的に変えて、
ポジティブなイメージを作る方法についてご紹介したいと思います。


◎○ 「ものの見方」を変える ○◎

さて、「ものの見方」とは何でしょうか。

「ものの見方」とは、過去の経験に由来する「先入観」や「思い込み」のことです。

これらの「先入観」や「思い込み」は、繰り返しの作業を数多くこなす際など、
これまでの経験を活かせる場面ではプラスに転じることもありますが、
一方で新しいものの考え方や行動を縛るなど、マイナスに作用することもあります。

例えば、何か新しい仕事を上司から頼まれたとき、
「もし失敗したら怒られそうだからいやだな」
「前も上手くいかなかったから、今回もおそらくだめだろうな」
「自分には荷が重いな」

という「ものの見方」をしてしまうと、そのことに縛られ、仕事に身が入らなかったり、
これまでと同じ仕事のやり方を踏襲するのみで終わってしまったりしがちです。

しかし、そういう時に
「成功させてほめられよう」
「前の失敗経験を活かしてもう一度チャレンジしよう」
「自分の力を見込んで上司が頼んでくれたのだから頑張ろう」

のように「ものの見方」を変えることで、新しい思考や行動の第一歩を踏み出しやすくなります。

このようにネガティブになりがちな「ものの見方」というフレームを変え、
ポジティブなイメージを作る方法のことを「リフレーミング(技法)」といいます。


◎○ ABC理論 ○◎ 

似た考え方として有名なのが、アメリカの臨床心理学者アルバート・エリスが提唱した「ABC理論」です。

A(acting event)は「できごと」、B(belief)「受け取り方や思い込み」、
C(consequence)は「それによって引き起こされる感情」のことをさします。

同じできごと(A)が起こっても、B(受け取り方や思い込み)によって、
それによって引き起こされる感情(C)は変わるということです。

「ネガティブなB」を「ポジティブなB」に変えることで、
ポジティブな感情が引き起こり、新しい行動の第一歩を踏み出しやすくなります。


◎○ どのようなフレームを持っているかを知る ○◎ 

ここで注意したいのは、「フレームを完全に変えるのは簡単なことではない」ということです。

写真に合うフレームを新しく調達することには手間がかかるように、
根付いている「ものの見方」というフレームを新しくすることには、相当の労力を要します。

「フレームを完全に変えよう」「全てをポジティブに捉えよう」という考えもフレームと言えます。

しかし、人が持つフレームは、額縁のように固くてそれ以上形を変えられないものではありません。
部分的に変更することも、元に戻すことも可能です。

フレームを全て変えてしまうことにとらわれず、自身のフレームの中で変えるべき箇所を見つけ、
その部分を少しだけ変えていく方が早くて楽ですし、
その分、行動の第一歩をよりスピーディに踏み出しやすくなるでしょう。

研修では、例えば初めて営業部門に配属された方などに対し、リフレーミングの説明をしたうえで、
営業に対するネガティブなイメージをポジティブに変えるトレーニングを行っていただいています。


それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第11講目を終了いたします。

◎○ 次回もお楽しみに! ○◎
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